1080.平成筑豊鉄道金田駅



平成筑豊鉄道金田駅は単式1面1線と島式1面2線の計2面3線の地上ホームを有する伊田線の駅である。
島式ホームの上金田寄りを切り欠いて3番線ホームを設置している。
また平成筑豊鉄道本社と車両基地が併設されており、また伊田線から糸田線が分岐している。
現在の筑豊本線は若松から筑豊地域で算出される石炭を輸送することを目的に、
1891年に設立された筑豊興業鉄道が敷設した路線で、
伊田線は1893年2月11日に支線として直方から金田までの区間が開業、この時に終着駅として同時に開業した。
筑豊興業鉄道は1894年8月15日に筑豊鉄道に社名変更、
筑豊鉄道は1897年10月1日に九州鉄道と合併、
九州鉄道は1907年7月1日に国有化され、
1909年10月12日の線路名称制定により直方から伊田(現・田川伊田)が伊田線となった。
糸田線は1929年2月1日に金宮鉄道によって金田から糸田までの区間が開業、
金宮鉄道は同年6月1日に九州産業鉄道に路線を譲渡、
九州産業鉄道は1933年10月16日に産業セメント鉄道に改称された。
戦時中の1943年7月1日に産業セメント鉄道は国有化された。
後藤寺(現・田川後藤寺)から宮床、及び貨物線の豊国までは豊州鉄道によって敷設、
九州鉄道に合併されたのちに1907年に鉄道国有法により国有化され、宮床線となった。
金田から糸田までが国有化されたことにより、産業セメント鉄道糸田駅を廃止、
宮床駅に併合して糸田に改称、豊国までの貨物線は廃止して金田から後藤寺までを糸田線とした。
しかし戦後の石炭の出荷量の減少や炭田の閉鎖により伊田線、糸田線は1987年2月3日に、
国鉄第3次特定地方交通線として廃止が承認され、
それを受けて1989年4月26日に第三セクター鉄道の平成筑豊鉄道が設立、
伊田線、糸田線と日豊本線行橋から田川伊田までを結ぶ田川線を含めて3路線を引き継いだ。
社名決定日が1989年1月7日の昭和天皇が崩御、年号が「平成」に改められた日だったため、
公募で予定していた社名から急遽予定を変更して「平成筑豊鉄道」となった。

画像 dd11707
撮影時刻 2008/10/18 12:52:45

平成筑豊鉄道本社。
金田駅に併設されている。


画像 撮影時刻 2008/10/18 12:52:35




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