1173.JR函館本線渡島大野駅



JR渡島大野駅は単式1面1線と島式1面2線の計2面3線の地上ホームを有する函館本線の駅である。
2016年3月26日に北海道新幹線部分開業時に「新函館北斗」に改称され、終着駅が設置された。
画像の駅舎も現在は解体され、新幹線ホームと並列して在来線ホームが仮設駅舎を設置、新幹線駅舎が建設中である。
新函館北斗駅になった現在では単式ホームを切り欠いて折り返し専用の1番線を設置、
1番線と2番線は交流電化され、1番線にははこだてライナー733系1000番台が発着する。
3番線、4番線は非電化で、渡島大野時代には普通列車のみの停車だったが、
新幹線駅となった現在では北斗、スーパー北斗も発着する。
新幹線ホームは単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の構造となっているが、
現在は新函館北斗が終着となっているため、島式ホームの13番線は使用されておらず、
結果的に相対式2面2線の構造になっていて、ここで折り返し運転を行っている。
渡島大野は1902年12月10日に北海道鉄道が函館(のちの亀田)から部分開業した時に、
「本郷」の駅名で終着駅として開業した。
1903年6月28日には森まで延伸して途中駅となる。
北海道鉄道は1907年7月1日に国有化され、1909年10月12日の線路名称制定で函館本線の所属となる。
戦時中の1942年4月1日に「渡島大野」に改称された。
駅名はこの地は旧国名が「渡島」であり、駅の所在地が「大野町」だったことに由来する。
大野町は2006年2月1日に上磯町と合併して北斗市となる。
そのため北海道新幹線の駅名には市名を入れて「新函館北斗」となった。
解体された駅舎の前には駅についての案内が設置されていて、そこには以下のように書かれていた。

     渡島大野駅

 北海道最初の鉄道は、明治13年(1880)に開通した小樽(手宮)~札幌間である。
 函館本線は、明治35年(1902)12月10日に函館~本郷(渡島大野駅の前名)が開通した。
 この日の駅は開通を祝う人の群れで黒山となった。
 本郷駅は当初の計画では本郷地区に設けられる予定であったが、
 計画変更となり現在の市渡(現駅)地区に設置することになった。
 駅名は昭和17年(1942)に「渡島大野駅」となるまで「本郷駅」であった。
 また、昔は「停車場」と呼ばれていて、明治から昭和にかけて、桧山方面を結ぶ中継駅としての役割も果たし、
 駅周辺は馬車、バスが行き交い、宿屋もあり賑わった。
 本郷駅開通からほぼ一世紀、平成10年(1998)2月、
 夢と希望の北海道新幹線、駅・ルートが公表され大野町に新駅の設置が決定された。

                                  大野町教育委員会


画像 dd14109
撮影時刻 2009/09/12 08:45:52

北海道新幹線新函館駅の看板。


画像 dd14110
撮影時刻 2009/09/12 08:46:18




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