1296.近畿日本鉄道新大宮駅



近畿日本鉄道新大宮駅は相対式2面2線の地上ホームを有する近鉄奈良線の駅である。
1番線は奈良線下り、2番線は奈良線上りと大和西大寺から京都線直通車両が使用する。
画像は1番線側駅舎で、1番線と2番線が独立していて跨線橋や構内踏切などはなく、
国道369号と国道24号奈良バイパスとを結ぶ道に踏切があり、これを渡って上下線に乗り分ける。
近鉄奈良線は大阪電気軌道が軌道線として1914年4月30日に、
上本町から奈良までの区間を敷設したのが始まりで、奈良駅は高天町に存在した仮駅だった。
大阪から奈良までをほぼ直線で結ぶ路線として計画され、そのため生駒山を貫通するトンネルが掘削された。
同年7月8日には東向中町まで延伸し、ここの終点を奈良駅とした。
この時に同時に現在のJR奈良駅の最寄り駅として奈良駅前が開業する。
1922年には奈良駅前を油阪に改称された。
大阪電気軌道は1941年3月15日に参宮急行電鉄と合併し、関西急行鉄道となる。
戦時中の1944年6月1日に現在の南海本線を運行していた南海鉄道と合併、近畿日本鉄道となる。
戦後の1947年6月1日に現在の南海高野線を運行していた高野山電気鉄道に南海鉄道の路線を譲渡、
高野山電気鉄道は南海電気鉄道に社名を変更した。
関西急行電鉄時代の1942年10月1日に路線の全てを、
軌道法に基づく軌道から地方鉄道法に基づく鉄道に変更したが、
油阪から奈良までの区間は軌道時代の供用区間のままで、付近の渋滞の原因にもなっていた。
そこで1969年12月9日に油阪から近畿日本奈良(現・近鉄奈良)までの区間を地下化、
同時に油阪は廃止、同時に約700m西に開業したのが新大宮である。


画像 dd18933
撮影時刻 2013/01/13 16:07:04

新大宮駅2番線側駅舎。


画像 dd18932
撮影時刻 2013/01/13 16:03:36




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