139.JR青梅線青梅駅




青梅駅は島式1面2線のホームを持つ青梅線の駅である。
かつては駅に隣接して青梅電車区があったため、今でも側線が多くあり、留置車両も多い。
1894年11月19日に青梅鉄道が立川から青梅まで路線を敷設したのと同時に開通した。
青梅鉄道は沿線で産出される石灰石を運搬する目的で設立された。
翌年には日向和田まで貨物線が延伸し、1898年3月10日には旅客営業が開始された。
1920年1月1日には二俣尾まで延伸、1929年9月1日には御嶽まで延伸した。
この年の5月4日に青梅電気鉄道に社名変更している。
開業30周年にあたる1924年11月30日に現在の駅舎を建設した。
大正13年に鉄筋コンクリートの3階建ての駅舎というのは珍しかった。
この駅舎は青梅電鉄の本社として使用されていて、かつては地下街まで設置されていたという。
御嶽から氷川(現・奥多摩)までは奥多摩電気鉄道が敷設したが、
開業直前の1944年4月1日に青梅電気鉄道と共に戦時買収で国有化され、ともに国鉄青梅線となる。
青梅線は立川から青梅までと青梅から奥多摩までは沿線の様相が全く異なる。
青梅から奥多摩までは山岳路線の様相を呈していて、実際トレッキング客が多い。
青梅電気鉄道はその後バス部門が生き残り、現在京王グループに属する西東京バスとなっている。
た奥多摩電気鉄道は奥多摩工業と社名を変更し、戦後石灰を採掘販売する会社となった。
「青梅」の地名には諸説あるが一番有名なのは「金剛寺の青梅伝説」で、
平将門が青梅山金剛寺で願いの成就を占うため梅の一枝を折って地に刺し、
「我願い成るなら栄へ、成らぬなら枯れよ」と誓ったところその梅が根付き、
そして秋になっても実が熟すことなく青々したまま残ったというもので、
この梅は「将門誓いの梅」として金剛寺にあるという。


画像 de8726
撮影時刻 2003/08/02 12:24:42



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