1458.JR紀勢本線紀伊長島駅



JR紀伊長島駅は単式1面1線と島式1面2線の計2面3線の地上ホームを有する紀勢本線の駅である。
1番線は上り、2番線は下り、3番線は上下線の待避列車や折り返し始発列車が使用する。
紀勢本線は亀山から和歌山市に至る384.2kmの長距離路線で紀伊半島の外周を半周する。
亀山から多気までは関西鉄道及び参宮鉄道が敷設した区間を参宮線としたのち、
参宮線を多気から鳥羽までに変更して紀伊本線に編入した。
新宮から串本の区間は新宮鉄道によって敷設され、国有化後に紀勢中線となり、
紀和から和歌山市までの区間は紀和鉄道が敷設し、国有化後に和歌山線の一部となった。
その他の区間は多気から紀勢東線として、紀和から紀勢西線として国有化後に敷設、
全通した1959年7月15日に全区間を統合して紀勢本線とした。
駅の入口には「笑門」と書かれた札のある注連縄が飾られていた。
この木札の「笑門」には次のような逸話がある。

 素戔嗚尊が宿に困っていると貧しいが心の優しい蘇民将来が自分の家に泊めて手厚くもてなした。
 この善行に感激した素戔嗚尊は「後の世に疫病あらば、汝、蘇民将来の子孫と云いて、
 芽の輪を以ちて腰に付けたる人は免れなむ」と言い残した。
 それ以来、疫病が流行った時も蘇民の子孫は芽の輪のおかげで災いから免れて繁栄したという。

この芽の輪が現在の注連縄となり、厄除けの意味で一年中飾っているのである。
因みに「笑門」とは「蘇民将来子孫家門」の略であるが、
平将門への連想を嫌って「将門」を「笑門」にしたと伝えられている。


画像 dd21074
撮影時刻 2014/12/22 10:56:15

一年中飾られている注連縄。


画像 dd21075
撮影時刻 2014/12/22 10:57:05




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