149.JR中央本本線大月駅




JR大月駅は単式1面1線と島式1面2線の計2面3線の地上ホームを有する中央本線の駅である。
島式ホームとは跨線橋で結ばれ、また富士急行大月駅とは構内改札で結ばれている。
富士急行が1番線、2番線を使用しているため、JRには3番線から5番線が付番されている。
3番線は主に下り列車、一部上り列車が使用、
4番線は上下の始発列車や待避列車、富士急行からの直通列車が使用、5番線は上り列車が使用する。
辺りにはみどりの山が広がる大月駅は、駅舎がロッジ風の造りになっている。
この駅舎は1928年11月に完成したものである。
中央本線は主に御茶ノ水から松本までの中央東線と松本から名古屋までの中央西線に分けられるが、
中央東線のうち御茶ノ水から八王子までは甲武鉄道が敷設、後に国有化された。
一方、八王子から松本までは官設鉄道が敷設、1901年8月1日に八王子から上野原が開業、
1902年6月1日に上野原から鳥沢まで延伸、同年10月1日に鳥沢から大月まで延伸された時に同時に開業した。
翌年の1903年1月17日に富士馬車軌道が乗り入れ、その後電化とともに富士電気軌道に社名変更した。
1928年1月1日には富士山麓電気鉄道が富士電気軌道の路線を譲渡された。
富士山麓電気鉄道が現在の富士急行である。
ホームには以下のように看板がある。

    岩殿城跡(武田24将岩殿城主 小山田左兵衛尉信茂の里)

 名城岩殿本城跡は戦国時代の幕あけのころ、
 大永七年(一五二七)郡内領守護小山田越中守信有により築城され標高六三七m。
 宝珠形にそそり立つ岩城の山頂部に戦国期の遺構が集中している。
 最高部の展望台には、「本丸」、「のろし台」、「二の丸」、「三の丸」、
 その下に「蔵屋敷」や一,〇〇〇m2mもある「馬場」
 更に炊事に用いた「亀が池」又人馬の水浴用とした「馬冷やし池」などがある。
 この本城の守りとして西方城門には自然の巨岩を切り開いて造った堅固な「揚城戸」や
 東方には七〇mに及ぶ「から堀」大岩窟をそのまま城塞とした「七社洞窟」、「新宮出丸」などがある。
 そのほか隣国領を遠望できる「物見台」や「帯くるわ」「たて堀」「土塁」「脱出路」など
 関東一を誇るこの名城の史跡は、訪れる人々に遠き戦国の時代をしのばしてくれる。
 岩肌に茂る老松に渡る風の音も武将の哀史を伝えている。
 明治十二年の晩秋、乃木大将もこの古城に登り、英雄の歴史に思いをはせ、
 剣に仗り帳然として夕日を見ると万感せまる哀詩を残している。
 現在大月市街地を一望できる岩殿山にその詩碑が立てられている。


画像 de1431
撮影時刻 2001/08/25 10:02:53



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