1519.近畿日本鉄道賢島駅



近畿日本鉄道賢島駅は頭端式4面5線の地上ホームを有する志摩線の終着駅である。
1番線から4番線までは特急用のホームで8両編成分の長さを有し、
1番線、2番線は主に名古屋方面の特急、3番線、4番線は大阪難波、京都方面が使用、
3番線到着列車は2番線、4番線到着列車は3番線を降車ホームとして使用する。
5番線は普通列車専用で2両編成分しかホーム長がない。
志摩線は志摩電気鉄道によって敷設された路線で、
当初は鳥羽から鵜方浜(現・鵜方)までの計画だったが、
風光明媚な英虞湾岸の賢島まで敷設した方が収益が見込めるとなり、
工事着工直前に真珠港(現・廃止)までの計画に変更された。
1929年7月23日に鳥羽から真珠港までの区間が一気に開業した。
開業前の賢島は真珠の養殖場があったが基本的には無人島だった。
しかし鉄道路線が開業したことにより観光地化された。
志摩電気鉄道は戦時中の1944年2月11日に、
神都線(現・廃止)を所有する宮川電気、
内部線、八王子線(現・四日市あすなろう鉄道)を敷設した三重軌道、
湯の山線(現・近鉄)を敷設した四日市鉄道、
北勢線(現・三岐鉄道)を敷設した北勢鉄道、
松坂線(現・廃止)を廃止した松阪軽便鉄道と合併、
三重交通が発足志摩電気鉄道の路線は志摩線となった。
1964年2月1日に三重交通の鉄道路線は三重電気鉄道に分離譲渡され、
三重交通はその後バス会社として現在も存続している。
三重電気鉄道は翌年、1965年4月1日に近畿日本鉄道に合併した。
1969年7月1日に賢島から真珠港までの区間が廃止された。
翌年には現行駅舎が完成、設計は村野藤吾氏が担当した。


画像 dd21507
撮影時刻 2015/05/23 10:59:16



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