1541.伊豆箱根鉄道三島田町駅



伊豆箱根鉄道三島田町駅は単式1面1線と島式1面2線の、
計2面3線の地上ホームを有する駿豆線の駅である。
駅舎側の単式ホームが1番線に付番され、下り列車が使用、
島式ホームの2番線を上りが使用、3番線は回送列車などが使用する。
上下線が交換を行い場合、駅舎側の1番線ホームを使用する。
現在の駿豆線を敷設したのは1893年5月に設立された豆相鉄道で、
1898年5月20日に三島町(現・三島田町)から南條(現・伊豆長岡)の区間が開業、
同年6月15日に三島(現・御殿場線下土狩)から三島町まで延伸する。
1899年7月17日に南條から大仁まで延伸、
豆相鉄道は1907年7月19日に伊豆鉄道へ事業を譲渡、
伊豆鉄道の鉄道事業は1912年4月1日駿豆電気鉄道が買収、
駿豆電気鉄道は1916年10月5日に富士水力電気へ合併した。
1916年12月7日に設立された駿豆鉄道が富士水力電気から鉄道、軌道事業を譲渡、
同社は1923年には現在の西武鉄道の礎となった、
箱根土地(後のコクド、現・プリンスホテル)の傘下となる。
1924年8月1日に大仁から修善寺まで延伸して全通、この時に同時に開業した。
1933年には大雄山鉄道も箱根土地の傘下となり、
1941年8月23日に駿豆鉄道が大雄山鉄道を合併し、
1957年6月1日に伊豆箱根鉄道に社名を変更した。
駅舎に「三島田町駅(三嶋大社前)」と書かれている通り、
駅から徒歩約10分の距離には三嶋大社がある。
主祭神は大山祇命と積羽八重事代主神で、
大山祇命は“おおやまつみのみこと”と読み、
「古事記」では伊邪那岐命と伊邪那美命との間に生まれ、
草と野の神である鹿屋野比売神との間に四対八柱の神を生んでいる。
「日本書紀」では伊邪那岐命が軻遇突智を斬った際に生まれたとしている。
伊邪那美命が火の神である軻遇突智を生んだ時に、
陰部を火傷して黄泉の国に下ったとされている。
積羽八重事代主神は“つみはやえことしろぬしのかみ”と読み、
「古事記」では大国主神と神屋楯比売命との間に生まれ、
葦原中国平定で建御雷神らが大国主神に対し国譲りを迫ると、
大国主は美保ヶ崎で漁をしている息子の事代主神が答えると云った。
そこで建御雷神が美保ヶ崎へ行き事代主に国譲りを迫ると、
事代主神は承知して船を踏み傾け青柴垣に変え、その中に隠れてしまったという。


画像 dd21685
撮影時刻 2015/06/10 14:09:331

駅から徒歩約10分の距離の三嶋大社。


画像 dd21686
撮影時刻 2015/06/10 14:20:14




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