1622.南海電鉄多奈川駅



南海電鉄多奈川駅は2面1線の地上ホームを有する、
多奈川線の駅であり、同線の終着駅である。
かつては単式1面と島式1面2線構造で、
1番線の線路は単式と島式の両方が使用できる構造になっていた。
島式の外側の線路は撤去され、2面1線構造になったが、
単式ホームは全く使用されておらず、
実質的には1面1線構造と云っていい。
多奈川線は戦時中の1944年5月31日に、
南淡輪(現・みさき公園)から多奈川までの区間が開業した。
翌日、南海鉄道は関西急行鉄道と合併して近畿日本鉄道が誕生、
多奈川線も近鉄の路線となった。
1925年に設立された高野山電気鉄道が、
1947年6月1日に旧・南海鉄道の路線を引き継ぎ、
同時に社名を南海電気鉄道に変更した。
戦時中に多奈川線が開業したのは、
潜水艦などを建造していた川崎重工業泉州工場への、
通勤路線として戦時体制維持に必要とされたことが大きい。
戦後、川崎重工業泉州工場の船溜を改修して深日港が完成、
淡路航路や四国航路が開設さたが、その後、利用客は減少、
明石海峡大橋の開通によって定期旅客船は全廃した。


画像 dd22393
撮影時刻 2016/05/14 10:42:01



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