1686.JR名松線伊勢奥津駅
JR伊勢奥津駅は単式1面1線の、
地上ホームを有する名松線の駅である。
かつては島式1面2線構想だったが、
新駅舎に切り替わる時に1面を潰して駅舎を設置した。
名松線は松阪市と名張市を結ぶことを目的に計画された地方交通線で、
改正鉄道敷設法81の一部、
「・・・三重縣名張ヲ經テ松阪ニ至ル鐵道・・・」として敷設された。
1929年8月25日に松阪から権現前までが部分開業、
翌年1930年3月30日には井関まで延伸、
1931年9月11日に家城まで延伸、
1935年12月5日には伊勢奥津まで延伸した。
既に1930年には参宮急行鉄道が、
桜井から名張を経由して参急中川(現・伊勢中川)と、
松阪から山田(現・伊勢市)を開業させたため、
名松線の存在意義は失われ、伊勢奥津から先の延伸は中止になった。
その後も台風などで何度か不通になることがあり、
1984年には特定地方交通線第2次廃止対象線となったが、
代替道路未整備を理由に廃止対象から除外された。
2009年10月8日に台風18号による豪雨で家城から伊勢奥津の区間で、
約40箇所の土砂崩れや路盤流出が生じて全線運休となった。
同年10月15日には松阪から家城の区間は再開したが、
その先の区間は被害が甚大で復旧は不可能として、
JR東海は廃止、バス転換の方針を打ち出した。
しかし沿線自治体は存続を要望、今後の台風被害なども考慮して、
沿線自治体が周辺の山間部や河川部の修復とその後の維持管理に対して、
今後も将来にわたって責任を持つことを条件に復旧工事が行われ、
2016年3月26日に不通区間が再開、全線復旧となった。
この時、伊勢奥津も同時に再開した。
画像 dd23421
撮影時刻 2017/07/29 14:38:29
JR伊勢奥津駅全景。 画像 dd23420 撮影時刻 2017/07/29 14:31:42 |
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