1715.北陸鉄道鶴来駅



北陸鉄道鶴来駅は相対式2面2線の、
地上ホームを有する石川線の駅である。
もともとは単式1面1線と島式1面2線構造だったが、
能美線が廃止された時に3番線が廃止、
島式ホームの片側のみを使用、
そのため結果的に相対式ホームとなった。
かつては鶴来から先も能美線が伸びていて、
そのため終着駅だが先まで線路が延びている。
到着列車は駅舎に接した1番線の入線、
改装して2番線は乗車専用ホームとなっている。
但し、運用上、1番線からそのまま折り返すこともある。
北陸鉄道石川線は白山地域の木材、木炭、煙草などの貨物輸送のために、
1915年6月22日に石川電気鉄道によって、
新野々市(現・西金沢)から鶴来までが開業した。
当初は期間1,067mmの電気鉄道を敷設する予定だったが、
資金不足から762mmの非電化路線に変更、蒸気機関車による運行となった。
そのため同年6月30日に石川鉄道に社名を変更、
蒸気機関車3両、客車4両、貨車6両による開業だった。
1916年1月1日には金野鉄道によって野町から新野々市までが、
軌間890mmの馬車軌道によって開業、
1920年7月15日に金沢電気軌道が金野鉄道を合併した。
石川鉄道は1922年10月1日に新野々市から鶴来までを1,067mmに改軌、電化した。
翌年、1922年10月1日に金沢電気軌道が西金沢から新野々市までを軌道線を廃止、
改軌、電化して石川鉄道線と直通を開始した。
1923年5月1日に金沢電気軌道が石川鉄道を合併した。
一方、1927年12月28日に金名鉄道が鶴来から神社前(後の加賀一の宮)を開業、
1929年3月11日に同路線を金沢電気軌道に譲渡、
同年9月14日には非電化路線だった同線を電化開業した。
1941年8月1日に北陸合同電気(現・北陸電力)が設立され、金沢電気軌道を合併した。
1942年3月26日に北陸合同電気から鉄道部門を分離、北陸鉄道が設立された。
戦時下の鉄道統合で北陸鉄道と金石電気鉄道、温泉電軌、金名鉄道、能登鉄道などが合併して、
新たに北陸鉄道が設立された。
旧北陸鉄道線は石川線と改名され、
白菊町から加賀一の宮までの電化路線となった。
1970年4月1日に白菊町から野町までの旅客営業が廃止、
貨物路線のみとなったが、1972年9月20日には正式に廃止された。
2009年11月1日に鶴来から加賀一の宮までの区間が廃止された。


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撮影時刻 2018/04/29 14:08:08



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