311.いすみ鉄道大多喜駅





大多喜駅は大原から6番目の駅で、無人駅がほとんどのいすみ鉄道に於いて唯一の有人駅である。
ここは本社機能も有していて、研修庫や保守用の側線などがある。
城下町らしさを演出するため、城壁の様なデザインになっている。
いすみ鉄道は1913年(大正2年)12月に大原−大多喜間に開通した県営人車軌道が原点で、
1920年(大正9年)に一端個人に貸与された後、夷隅軌道を設立して軌道車での営業を開始、
木更津から大原までを直通する木原線が計画され、1930年(昭和5年)4月に国鉄に買収された。
木原線は大原から大多喜、上総中野を経由して久留里線として開業している上総亀山、久留里と接続して木更津に至る。
また予定では五井から安房小湊までを結ぶ小湊鐵道と上総中野で交差する事になっていた。
しかし1934年(昭和9年)には早くも木更津までの連絡を断念、
1981年(昭和56年)に交付された「日本国有鉄道経営再建特別措置法」によって第1次特定地方交通線に指定されてしまい、
廃止バス路線化の方針が示された。
沿線市町村を上げての一日2000人乗車運動などが功を奏して第三セクターによる存続が決定、
千葉県、大多喜町、大原町、小湊鐵道、夷隅町などが株主になっていすみ鉄道が設立され、
国鉄の分割民営化から約1年後の1988年(昭和63年)3月24日からいすみ鉄道としての営業が再開された。
駅前の道には門があってその先1.5kmの場所に千葉県立南総博物館、通称大多喜城がある。

画像 de7633
撮影時刻 2003/05/10 13:45:49



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