332.JR山手線渋谷駅




JR渋谷駅は単式2面2線と島式1面2線の計2面3線の高架ホームを有する山手線の駅である。
山手線のほか埼京線も接続しており、単式ホーム面は山手線、島式ホームは埼京線が使用する。
もともとは山手線の単独駅であったが、側線だった山手貨物線を埼京線に転用することとなり、
渋谷にも駅が出来ることとなったが山手線の並列して設置が困難であり、
山手貨物線の荷下ろし用ホームのあった場所にホームを設置した。
そのため山手線と埼京線の乗り換えには5分以上かかる。
山手線も元来は島式ホームが使用されていたが、
利用客増加のために島式ホームを外回り線用にして内回りホームを増設、
島式ホームの片側を閉鎖して1番線に付番して外回り専用、
増設した単式ホームは2番線に付番、内回り専用とした。
島式ホームは3番線が埼京線北行、4番線が埼京線南行が使用する。
また埼京線を通過する湘南新宿ラインもこのホームを使用する。
日本鉄道が品川から赤羽までの品川線を開通させた時に同時に出来た駅で1885年3月1日に開業した。
日本鉄道品川線は同じく日本鉄道が開業した東北線(現・東北本線)と官設鉄道(現・東海道本線)を繋ぐバイパス線として、
品川から渋谷、新宿、板橋を経由して赤羽までを結ぶ路線で、東北地方から送られてき農産物を横浜方面に送るのが目的だった。
当時は東北線は上野、官設鉄道は新橋までしか開通しておらず、
蒸気機関車しかない時代だったためこの区間に鉄道が開通することを地元住民が反対したために直通路線はまだ敷設できなかった。
渋谷駅が設置されたのは渋谷川が浸食してできた谷筋部分で、
現在の国道246号は江戸時代大山詣りに使われた大山道であり、古くから賑わった場所であった。
大山詣りとは相模大山に参詣することで、江戸中期以降には五穀豊穣、家内安全、商売繁盛などを願う江戸庶民の間に広まった。
この地区には渋谷氏が平安末期から1824年まで居城した渋谷城があり、古くから賑わいを見せていた。
1885年8月11日には玉川電気鉄道(現・東急玉川線)渋谷駅が開業、
1927年8月28日には東京横浜電鉄(現・東京急行)東横線渋谷駅が開業、
1933年8月1日には帝都電鉄渋谷線(現・京王電鉄井の頭線)渋谷駅が開業、
1938年12月20日には東京高速鉄道(現・東京メトロ銀座線)渋谷駅が開業した。
渋谷駅は東京西部のターミナルとして次々に私鉄路線が開業していったが、1969年5月10日には東急玉川線が廃止され、
1997年4月7日には東急新玉川線(現・東急田園都市線)渋谷駅が開業した。
翌年の1978年8月1日には営団地下鉄(現・東京メトロ)半蔵門線の渋谷駅−青山一丁目駅間が開通し、
新玉川線経由で田園都市線との直通運転を開始した。
1996年3月16日に埼京線が恵比寿まで延伸した際、渋谷にも駅が設置されることになったが、
山手線ホームの隣には山手貨物線にホームを設置するスペースがなく、南の恵比寿寄りにずれて設置することになった。
画像はハチ公口で忠犬ハチ公の銅像が設置され、待ち合わせのメッカとなっている。
駅北側の待ち合わせのメッカがハチ公ならば、南側にはモヤイ像があり、やはり待ち合わせ場所として有名である。
2013年3月16日に東急東横線のホームが地下化され、地上駅舎が取り壊されることになった。
これにより山手線ホームの隣にスペースが空くことになり、埼京線のホームが山手線ホームの隣に移設する予定である。


画像 de8072
撮影時刻 2003/06/08 14:24:42

東京急行東横線渋谷駅。
2013年3月16日、地下に移転された。


画像 de8071
撮影時刻 2003/06/08 14:17:53
JR渋谷駅新南口。
山手線ホームからはあまりに遠いため、
動く歩道が設置されている。


画像 de8076
撮影時刻 2003/06/08 14:39:01
ハチ公口の東急5000系カットモデル。
2006年10月26日に設置された。




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