353.JR長崎本線佐賀駅



芸人はなわ氏によって有名になった「佐賀県」だが、その県庁所在地の駅がJR佐賀駅で、高架上にホームを有する2面4線の駅である。
1891年8月20日に九州鉄道長崎線として鳥栖−佐賀間が開業した。
九州鉄道はその名の通り、現在のJR九州の主要幹線である鹿児島本線の礎を築いた会社で、1907年7月1日には国有化された。
九州鉄道が最初に開通させたのが博多から千歳川仮で、千歳川仮は久留米駅の筑後川を挟んだ北岸に当たり、
1890年3月1日には筑後川を渡り久留米まで開通した。
九州鉄道長崎線はその後も長崎に向かって伸び、1895年5月5日には武雄(現・武雄温泉)まで延伸した。
武雄(現・武雄温泉)は現在の肥前山口から分岐する佐世保線の駅である。
当初は武雄から早岐に至り、長崎に至る路線が長崎本線とされていたのである。
1898年11月27日には鳥栖から長崎(現・浦上)の区間が開通し、1905年4月5日には現在の長崎駅まで延伸し、長崎本線は全通した。
1930年3月9日には現在の長崎本線となる路線が有明線として肥前山口−肥前竜王間が開業、同年11月30日には肥前浜まで延伸した。
有明線は諫早方面からも施設され、1934年3月24日には諫早−湯江間が有明西線として開通した。
同時に肥前山口からの路線は有明西線と名称変更される。
有明線は193412月1日には全通し、有明線が長崎本線に昇格、
従来の長崎本線は肥前山口−早岐間が佐世保線、早岐−諫早間が大村線に変更された。
また現在は廃線になってしまったが、佐賀から福岡県山門郡瀬高町にあった瀬高駅までを結ぶ佐賀線が走っていた。
佐賀線は1931年9月24日に矢部川−筑後柳河間が部分開業し、順次佐賀方面に延伸して1935年5月25日には全線開通した。
1942年4月1日には終点の矢部川駅が“高瀬町”と駅名変更された。
非電化単線で旅客数が延びず、国鉄再建法に基づく第二次特定地方交通線に指定され、
国鉄分割民営化直前の1987年3月28日に廃止されてしまった。


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撮影時刻 2003/07/05 18:29:03

JR佐賀駅北口。


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撮影時刻 2003/07/05 18:32:52


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