369.JR水戸線下館駅



JR下館駅は水戸線のほぼ中間に位置する駅で、関東鉄道常総線、真岡鉄道が接続している。
水戸線は友部から小山までの50.2kmで、
1889年1月16日に水戸鉄道が小山−水戸間に敷設したのが始まりで、
水戸鉄道は1892年3月1日に日本鉄道に買収された。
日本鉄道は東北本線を始め、現在のJR東日本の多くの路線を施設した明治時代の黎明期の鉄道会社で、
現在の常磐線もこの水戸鉄道の買収から始まった。
水戸線を入手した日本鉄道は1895年には友部から土浦までの土浦線を敷設し、翌年には田端まで延伸、
1897年2月25日には水戸から平(現・いわき)まで磐城線が敷設されて1898年8月23日には水戸−岩沼間が全通し、
1901年には土浦線、水戸線友部−水戸間、磐城線を統合し、日本鉄道海岸線とした。
これが1909年10月12日に国有化されて名称変更されたのが常磐線である。
この時、水戸線の友部−水戸間は常磐線に編入された。
そのため、水戸線は水戸駅に接続しない「名は体を表す」ではない駅になってしまった。
関東鉄道は下館から取手を結ぶ常総線のほか、竜ヶ崎−佐貫間の竜ヶ崎線を所有する。
関東鉄道は常総筑波鉄道と鹿島神宮鉄道が1965年6月1日に対等合併して出来た鉄道会社である。
常総筑波鉄道は1913年11月1日に取手−下館間が敷設した常総鉄道と、
1914年9月7日に土浦−筑波間を敷設した筑波鉄道が1940年3月30日に対等合併したものである。
鹿島神宮鉄道は1922年9月3日に設立し、1929年5月16日に石岡から鉾田までを全通させた。
1900年8月14日に龍崎(現・竜ヶ崎)−佐貫間を敷設した龍崎鉄道を1944年5月13日に吸収合併している。
関東鉄道に合併後は4つの路線を所有していたが、
1979年4月1日に赤字路線の分離して鉾田線を鹿島鉄道、筑波線を筑波鉄道とした。
しかし筑波鉄道は1987年に4月1日に廃止され、鹿島鉄道も2007年4月1日に廃止を予定している。
常総線は1913年11月1日に常総鉄道が施設した非電化路線で、
1945年3月30日に常総筑波鉄道に、1965年6月1日に関東鉄道になった。
真岡鐵道は「もおかてつどう」と読み、栃木県や沿線自治体などが出資して出来た第三セクターで、
JR東日本の真岡線を引き継いで1988年4月11日に開業した。
下館から茂木までの41.9kmの非電化路線で、真岡鐵道は自社で蒸気機関車を2両所有して運行している。
C12型66号機は福島県伊達郡川俣町のふもと川団地に静態保存されていたものを、
C11型325号機は新潟県北蒲原郡水原町(現・阿賀野市)の水原中学校に静態保存されていたものを、
1994年6月に動態復元したもので、 C12型66号機は「川俣号」、C11型325号機は「水原号」と、
復元前に静態保存されていた地名の愛称が付けられている。
SLは土曜日、日曜日、祝日に下館から茂木を1往復している。


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撮影時刻 2003/07/26 15:37:25

関東鉄道下館駅。
こちら側は下館駅の南口であり、
こちらからもJRや真岡鐵道に行ける。


画像 de8610
撮影時刻 2003/07/26 15:31:28
下館駅真岡線のりば。
真岡鐵道は独自の駅舎はなく、
JR下館駅に間借りする形になる。


画像 de8615
撮影時刻 2003/07/26 15:43:17


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