387.北総鉄道印西日本医大駅
北総鉄道印西日本医大駅は2000年7月22日に、
印西牧の原−印旛日本医大間が延伸した時に同時に開業した駅であり、
住宅・都市整備公団から組織変更された都市基盤整備公団が再改変時に鉄道事業から撤退してからは、
京成電鉄が100%出資した千葉ニュータウン鉄道が所有している。
住宅・都市整備公団の時から路線や駅と車両は所有するが、運営は北総開発鉄道に委託していたため、
千葉ニュータウン鉄道になってからもその関係は変わっていない。
千葉ニュータウンの最東部に位置する駅で北総線の終着駅でもある。
もともと「印旛松虫」という駅名になる予定だったが、
駅近くに連絡バスで3分、徒歩10分の距離に日本医科大学附属千葉北総病院がある事から今の駅名になった。
そのため「松虫姫」という副駅名がつけられている。
「松虫姫」とは不破内親王の別名であり、不破内親王とは奈良時代の皇族で、
聖武天皇の娘で塩焼王の妻である。
天武天皇の孫で新田部親王の子である塩焼王に嫁ぎ、志計志麻呂、川継の二人の息子を産むが、
764年に夫は恵美押勝の乱に加わったとして処刑される。
769年には称徳天皇を呪詛して息子の志計志麻呂を皇位に就けようとしたとして平城京から追放されるが、
771年にそれが冤罪だったと判明して帰京する。
782年、息子の川継が謀反を起こして伊豆国に流されたのに連座して不破内親王も淡路国へ流される。
495年頃に史料上から消息がとぎれる。
その不破内親王が重い病気にかかった時に夢に薬師如来が出現して、
「坂東(現・下総)まで来なさい」というお告げがあり、板東まで赴くと印旛地方のあるところに夢に出てきた薬師如来があり、
早速不和内親王はそこで療養すると病は回復したという。
その寺が松虫寺と呼ばれ、死後に遺骨を納めたという言い伝えもある。
北総鉄道ホームページの沿線ガイドには、
「吉高の大桜」北東4.4km、
「松虫寺」北東1.7km、
「栄福寺薬師堂」西1.7kmが紹介されている。
画像 de8776
撮影時刻 2003/08/18 15:08:10
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