395.いすみ鉄道大原駅



いすみ鉄道大原駅はいすみ線の起点であり、JR外房線大原駅に隣接して設置されている。
いすみ鉄道はJR外房線大原から房総半島内陸部の上総中野までを結ぶいすみ線を運営する第三セクターで、
地元沿線の自治体が出資して1987年7月7日に設立した。
いすみ線は国鉄特定地方交通線となった木原線をいすみ鉄道が引き継いだものである。
木原線は外房線の大原から上総中野に至り、内房線の木更津までを結ぶ房総横断線として企画され、
1930年4月1日に大原−大多喜間が部分開業した。
この区間には千葉県営人車軌道の大多喜線が1912年に開業したが、
勾配区間が多くて人力では営業が難しく、
民間に払い下げられた後に1922年に夷隅軌道として営業された。
夷隅軌道は国鉄木原線の建設決定を受けて1927年9月1日に廃止された。
久原線はその後1934年8月26日には上総中野まで延伸した。
木原線の木更津側は千葉県営人車軌道大多喜線と同じく、
1912年に開業した千葉県営鉄道久留里線が、
木原線のために1923年9月1日に国有化された。
千葉県営鉄道久留里線が開業させた木更津−久留里間に加え、
1936年3月25日には上総亀山まで延伸したが、
その先は急勾配区間のため開業には至らず、木原線は東西が結ぶことはなかった。
1981年9月11日には国鉄再建法施行の第1次特定地方交通線に指定され、
1987年4月1日にはJR東日本に一度継承された後に、
1988年3月24日に木原線は廃止され、同日にいすみ鉄道いすみ線として開業した。
いすみ鉄道は上総中野で小湊鐵道と接続している。
大原駅には「房総の魅力500選」のプレートが千葉県によって設置されている。
そこには「房総の魅力500選は、昭和58年に千葉県の人口が500万人に達したのを記念し、
魅力あるふるさと造りの一環として昭和63年1月に選定されたものです。」とあり、
「いすみ鉄道」については以下のように書かれている。
 昭和63年、旧国鉄木原線からいすみ鉄道(株)として再出発したいすみ鉄道は、
 南房総地域を横断するにはなくてはならない通学、通勤、観光路線です。
 終点、上総中野駅では小湊鐵道に接続し、養老渓谷を通りJR内房線五井駅に通じています。
 車窓からは、沿線の緑豊かな山並みや田園風景を楽しむことができます。
   大原・上総中野駅間26.8キロメートル


画像 de8913
撮影時刻 2003/11/01 08:12:18



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