464.北陸鉄道浅野川線上諸江駅



北陸鉄道は北陸本線の北側に浅野川線、南側に石川線を所有する地方私鉄会社だが、
会社の内情は鉄道事業よりもバス路線の方が中心で一時は鉄道全廃の方針も打ち出していが地元住民の要望を受け入れる形で2路線は残った。
北陸鉄道は1943年10月13日に旧北陸鉄道、金石電気鉄道、温泉電軌、金名鉄道、能登鉄道等が合併して誕生した鉄道会社で、
戦時下での交通統合政策に乗っ取った形で誕生した。
現在残っている石川線はもともと1915年6月22日に石川電気鉄道(後に石川鉄道に改称)が部分開業させた路線が最初で、
その石川鉄道を1923年5月1日に金沢電気軌道が石川鉄道が買収し、
1941年8月1日には北陸合同電気(現・北陸電力)が金沢電気軌道を合併したが翌年には交通部門が独立して北陸鉄道になった。
この北陸鉄道が1943年に周辺鉄道会社を統合する形で現在の北陸鉄道の礎を築き上げたのである。
それに対し浅野川線は1925年5月10日浅野川電気鉄道により部分開業したのが最初で、
新生北陸鉄道の誕生に遅れて終戦の年の1945年に浅野川電気鉄道は北陸鉄道と合併した。
上諸江駅は北鉄金沢駅から3つ目の駅で、住宅街の中にポツンとある無人の寂れた駅だが、これでも急行停車駅である。


画像 dd00166
撮影時刻 2003/09/06 17:49:23



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