503.東武東上線和光市駅
和光市駅は島式2面4線の高架ホームを有する東武鉄道東上本線の駅である。
また東京メトロ有楽町線及び副都心線も乗り入れている。
もともとは東武鉄道単独の島式1面2線の地上駅であったが、
1987年8月25日に営団地下鉄(現・東京メトロ)有楽町線が接続、
ホームを増設して島式2面4線の高架ホームに変更、
この時乗り換えの利便性を考慮して方面別ホームに設定された。
そのため下りの東武東上線は有楽町線の高架をアンダーパスして1番線に接続する。
2番線も東武東上線下り方面だがこちらは副都心線からの直通線が使用する。
3番線は和光市を起点とする東京メトロ有楽町線及び副都心線が使用、
4番線は東武東上線上り方面が使用する。
東武鉄道東上本線は1911年11月に設立された登場鉄道によって敷設された路線で、
1914年5月1日に池袋から川越市と霞ヶ関間に存在し現在は廃止された田面沢までが敷設された。
1916年3月1日には川越町(現・川越市)から田面沢が旅客営業廃止とした上で、
同年10月27日に川越町から坂戸町(現・坂戸)まで延伸した。
1920年7月22日に東上鉄道は東武鉄道と合併、東武鉄道が存続会社となる。
その後は東武鉄道によって延伸工事が進められ、1925年7月10日に寄居まで延伸、全通した。
和光市に駅が出来たのは1934年2月1日で開業当時の駅名は「新倉」であった。
開業当時は「にいぐら」という読んでいたが、1934年7月12日に読み方を「にいくら」と改めた。
1951年10月1日に町名変更に合わせて「大和町」に変更した。
1970年12月20日に市制施行にともない「和光市」に変更された。
1987年8月25日に営団地下鉄(現・東京メトロ)有楽町線が営団成増(現・地下鉄成増)から延伸してきてアクセスする。
2008年6月14日に東京メトロ副都心線が開業し、池袋から有楽町線にアクセスするため、和光市駅で東武東上線にも乗り入れるようになった。
画像は北口で、開業当時はこちら側には出入り口がなかった。
南口には童謡詩人清水かつらが作詞した3つの詩の歌碑がある。
清水かつらは1898年(明治31年)生まれの男性詩人で、
合資会社中西屋書店(後に丸善が吸収)出版部に入社し、同社が少年・少女向けの雑誌を刊行する小学新報社で、
少女雑誌「少女号」や「幼女号」「小学画報」の編集を担当した。
その一方で童謡の作詞を始め、「靴が鳴る」、「叱られて」、「雀の学校」などの有名な童謡の作詞を手掛けた。
父親の再婚と共に本郷区本郷元町に住んでいたが、関東大震災で継母の実家に近い埼玉県白子村・新倉村(現・和光市)に移住し、生涯を送った。
和光市は清水かつらが晩年を送った場所なのである。
歌碑は以下の通り。
みどりの そよ風
みどりの そよ風いいひだね
ちょうちょも ひらひら まめのはな
なないろ はたけに いもうとの
つまみな つむてが かわいいな
靴が鳴る
おてて つないで のみちをゆけば
みんな かわいい ことりになって
うたをうたえば くつがなる
はれた みそらに くつがなる
しかられて
しかられて しかられて
あのこは まちまで おつかいに
このこは ぼうやを ねんねしな
ゆうべさみしい むらはずれ
こんと きつねが にきゃ せぬか
(以上 清水かつら作詞)
画像 dd01127
撮影時刻 2003/11/14 09:30:15
和光市駅南口。 画像 dd18265 撮影時刻 2012/06/30 09:07:33 |
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南口に設置されている歌碑。 画像 dd01126 撮影時刻 2003/11/14 09:28:44 |
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