513.東武東上線東松山駅
東武東上線東松山駅は相対式2面2線の地上駅であり、駅舎は橋上化されている。
画像は西口であるが、東口は2008年6月14日に市役所の行政サービスコーナーなどが入居する“東松山ステーションビル”が設置された。
東口から徒歩約5分の距離には箭弓稲荷神社がある。
箭弓稲荷神社は712年(和銅5年)に創建と伝えられる神社で、もとは「野久稲荷神社」と表記していた。
1030年(長元3年)下総国千葉城城主平忠常が謀反を企て安房、上総、下総の三カ国を制圧、大軍をもって武蔵国に侵攻した平忠常の乱で、
甲斐国守源頼信が忠常追討の綸旨を賜り出陣した。
頼信がこの付近で本陣を設営した時に野久稲荷神社を見つけ、「野久」は「箭弓(矢弓の意)」に通じ、武門の守護神であると大いに奮い立ち、
神前に怨敵退散の願書、太刀一振、駿馬一頭を奉納して、これが功を奏したのか忠常を撃退することができたという。
白狐に乗った神が弓矢を授けたと伝える説もある。
頼信は神恩に報いるため、社殿を再建し、以来「野久稲荷」は「箭弓稲荷」と号せられるようになったという。
箭弓稲荷は牡丹で有名なため、東口の駅前から市役所にかけて「ぼたん通り」という商店街がある。
1923年10月1日に東上線が坂戸町(現・坂戸)から当駅まで延伸した時に、「武州松山」の駅名で開業した。
「松山」という駅名の由来はこの地の中世以来の郷村名であり、
江戸に徳川家康が入国すると松山城が築かれ、脇往還の宿場町、市場町として古くから栄えた。
1954年10月1日、松山が近隣の大岡、唐子、高坂、野本の4村と合併し、「東松山市」なったのにあわせて駅名も改称された。
現行の橋上駅舎が完成したのは1974年である。
東口の大鳥居は1959年に設置されたが、駅前再開発事業に合わせて2008年に撤去された。
画像 dd01175
撮影時刻 2003/11/14 15:23:22
旧東松山駅東口。 画像 dd01177 撮影時刻 2003/11/14 15:27:39 |
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東口駅前の大鳥居。 箭弓稲荷神社への参道であるため、 駅前には大きな鳥居が設置されているが、 2008年に撤去されてしまった。 画像 dd01178 撮影時刻 2003/11/14 15:29:23 |
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