522.JR横須賀線北鎌倉駅



JR横須賀線北鎌倉駅は相対式2面2線の地上駅である。
駅舎は上りホームにしかなく、下りホームからは構内踏切を渡らなければならない。
改札口は鎌倉方のホーム端に一か所のみとなっており、また横浜方はホームが細くなっている。
横須賀線は軍港都市横須賀へのアクセス線として1889年6月16日に大船から横須賀まで開業された。
この時、軍の意向により円覚寺境内を横切る形で敷設された。
北鎌倉に駅ができたのは1927年5月20日で、当時は地元請願による仮停車場として5月から10月までの限定営業だった。
1930年10月1日に駅として昇格し、現在の駅舎が建設された。
駅のまわりは円覚寺に敷地であり、そのため駅の拡張工事ができないという事情がある。
円覚寺は臨済宗円覚寺派の大本山であり、門前には「臨済宗大本山円覚寺」と「北条時宗御廟所」と書かれている。
円覚寺は1282年(弘安5年)鎌倉幕府第8代執権北条時政が元寇の戦没者の追悼のため、中国僧の無学祖元を招いて創建した。
正式名は「瑞鹿山 円覚興聖禅寺」である。
北鎌倉駅も正確には円覚寺の境内の一部にあたる。
これは明治時代に軍港であった横須賀にアクセスする鉄道を敷設するにあたって強引に境内の横切る形で敷設されたためで、
そのまため円覚寺の白鷺池(びゃくろち)は円覚寺僧門の踏切を渡った反対側に位置する。
この池は開山無学祖元が鎌倉入りした際に鶴岡八幡宮の神の使いが白鷺に身を変えて案内したという故事に因む。


画像 dd01383
撮影時刻 2004/02/21 09:33:04

駅前にある円覚寺総門。


画像 dd01385
撮影時刻 2004/02/21 09:35:32




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