679.南海電鉄和歌山市駅



南海電鉄和歌山市駅は島式1面2線と櫛形3面の4線の計4面6線の地上ホームを持つ南海電鉄本線の終着駅であり、
和歌山港線が起点として一部列車は本線から直通し、また加太線も運行上は和歌山市から発着する。
またJR紀勢本線の終着駅でもあるが、大半の列車がJR和歌山駅を終着点として発着し、
和歌山から和歌山市までは2両編成の105系が3.3kmのワンマン運転されている。
かつては駅舎とホームの間に1番線と機回り線があったが、現在は撤去されて駐車場として利用されている。
ホーム番号は2番線から付番され、2番線はJR紀勢本線が使用、JR専用の自動改札が設置されている。
同じをホームの反対側の3番線は降車専用ホームになっていて、
3番線から5番線を南海本線が使用、5番線は和歌山港線に直通する列車が使用する。
6番線は加太線が使用する。
2番線、3番線、6番線は行き止まりになっており、4番線、5番線が和歌山港に通じている。
かつては7番が存在し、和歌山港線画の普通列車が使用していたが、現在は使用中止となっている。
JR紀勢本線と南海電鉄の線路には非電化の渡り線が設置されており、甲種輸送などに使用された。
紀勢本線の和歌山市から1.0kmまでは南海電鉄の所有であり、かつてはこの区間は南海国社連絡線という名称も付けられていた。
国鉄分割民営化時にJR西日本の所有に変更され、紀勢本線は和歌山−和歌山市間はJR西日本が第1種鉄道事業者となった。
1903年3月21日に南海鉄道と紀和鉄道の駅として開業した。
1904年8月27日に紀和鉄道が関西鉄道に譲渡され、1907年10月1日に鉄道国有法により関西鉄道は国有化された。
1914年9月25日に加太軽便鉄道の和歌山口駅が開業、1930年12月22日に加太電気鉄道に社名変更となった。
戦時中の1942年2月1日に加太電気鉄道が南海鉄道に合併、和歌山口駅を和歌山市駅に統合する。
1944年6月1日に南海鉄道が関西急行と合併し、近畿日本鉄道となるが、
戦後の1947年6月1日に高野山電気鉄道に南海鉄道の路線を譲渡する形で南海電気鉄道が設立する。
加太線はもともとは和歌山市駅を起点としていたが、1950年9月3日のジェーン台風により和歌山市から北島間が普通となり、
1955年2月15日に廃止となった。
1956年5月6日に和歌山港線が開通したが、2005年11月27日に和歌山港線久保町、築地橋、築港町の3駅が廃止され、
それに伴って普通列車も廃止、特急「サザン」のみが難波から直通することになった。
7番線の使用はこの時から中止されているのである。
現在の駅ビルは1972年12月1日に完成、駅ビルの2階が駅舎機能となって各ホームに階段で移動する。


画像 dd03566
撮影時刻 2005/01/22 10:41:26



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