680.JR紀勢本線和歌山駅



JR和歌山駅は単式ホーム2面2線と島式ホーム3面6線の計5面8線の地上ホームを有する紀勢本線の駅である。
紀勢本線のほか、阪和線、和歌山線も接続しており、この2線の終着駅ともなっている。
また和歌山電鐵貴志川線の起点ともなっている。
東西に駅舎があるが、駅ビルMIOがある方が開けており、駅前に大きなロータリーがある。
反対側は東口となっており、東西南北通路も設置されている。
駅ビル側には中央改札から直接は入れる単式ホームがあり、1番線となっている。
島式3面6線が2番線から8番線となっており、
2番線から5番線が阪和線、7番線が和歌山線、8番線が紀勢本線となっている。
紀勢本線は関西本線亀山から紀伊半島を大きく廻って和歌山に至り、和歌山市まで至る路線で、
国鉄分割民営化後はJR東海、JR西日本の2社に跨がる路線であるが、
紀伊田辺方面から和歌山駅に来た電車は、阪和線、和歌山線との直通はあるが、
紀勢本線の終点である和歌山市まで直通は原則としてない。
紀伊田辺方面の列車とは別系統で、和歌山市まで105系2両編成がワンマン運転されている。
9番線は和歌山電軌貴志川線のホームとなっており、有人の中間改札が設置されている。
和歌山電鐵貴志川線はもともと1916年山東軽便鉄道により部分開業され、
1961年11月1日に南海電鉄に合併して南海電鉄貴志川線となった。
しかし2003年頃から貴志川線廃止計画が浮上、2005年9月に廃止が決定した。
岡山電気軌道を運営する両備グループの継承が決定、和歌山電鐵として2006年4月1日より貴志川線を継承した。
和歌山電気軌道MOMOをデザインした水戸岡鋭治氏が車両の塗色変更やロゴデザインを担当したり、
貴志駅に住み着いていた猫を駅長に就任させるなどの話題作りが成功し、貴志川線は廃止危機から立ち直った。
現在の和歌山駅は1924年2月28日に紀勢西線が和歌山(現・紀和)から箕島まで敷設された時に東和歌山として開業したのに始まる。
同時に山東軽便鉄道(現・和歌山電鐵貴志川線)も敷設された。
山東軽便鉄道は1929年11月に山東鉄道に社名変更、1931年4月28日に和歌山鉄道に社名変更された。
1930年6月16日に阪和電気鉄道(現・阪和線)が和泉府中駅から阪和東和歌山までが開業した。
1940年12月1日に阪和電気鉄道は南海鉄道に吸収合併し、阪和電気鉄道線は南海山手線に路線名変更、阪和東和歌山は南海東和歌山に駅名変更した。
戦時中の1944年5月4日に南海鉄道山手線が国有化され、国有鉄道阪和線となった。
これに伴って南海東和歌山駅は国有鉄道の東和歌山に統合された。
1957年11仮設1日に和歌山鉄道は和歌山電気軌道に合併、和歌山鉄道線は和歌山電気軌道鉄道線となる。
1959年7月こ15日に亀山から和歌山(現・紀和)までの紀勢本線が全通する。
1961年11月1日に和歌山電気軌道は南海電気鉄道に合併、和歌山電気軌道鉄道線は南海貴志川線となる。
1968年3月1日に東和歌山が和歌山に改称、同時に駅ビルが使用を開始された。
2006年4月1日に廃止が予定されていた南海貴志川線が両備グループの和歌山電鐵が継承した。


画像 dd03574
撮影時刻 2005/01/22 11:34:21

JR和歌山駅東口。


画像 dd03575
撮影時刻 2005/01/22 11:40:02




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