740.JR高山本線猪谷駅



JR猪谷駅は島式1面2線の地上ホームを有する高山本線の無人駅である。
またJR東海とJR西日本に跨がる高山本線の境界駅であり、駅自体はJR西日本の所属となる。
旅客営業は行っていないが、JR西日本とJR東海の境界駅のため、
高山本線特急「ひだ」の乗務員の交代駅であり、交代要員の詰め所がある。
また1番線を切り欠いて3番線ホームが設置され、そこから神岡鉄道が発着していた。
神岡鉄道は猪谷から奥飛騨温泉口までを結ぶ国鉄神岡線を引き継いで誕生した第三セクターである。
地方の観光鉄道という側面のほかに、神岡鉱山前駅の正しく駅前にある神岡鉱山から硫酸を輸送する貨物路線でもあった。
しかし2006年6月29日に廃止の方針が出され、8月2日の株主総会で2006年12月1日の廃止方針が正式に了承された。
猪谷駅は1930年11月27日に飛越線の旅客営業、貨物営業の両方を行う一般駅として開業した。
開業当時は仮名表示では旧仮名遣いで「ゐのたに」となった。
1931年8月25日に神岡軌道という軽便鉄道が乗り入れてきたが、1967年3月31日に日に廃止された。
1966年10月6日には国鉄神岡線が猪谷から神岡まで開業する。
しかし利用客減少から1984年に国鉄から分離、第三セクターの神岡鉄道が発足して引き受けた。
神岡鉱山を所有する神岡鉱業の親会社である三井金属鉱業が株式の51%を保有する大株主として発足した。
国鉄神岡線耳朶の終着駅の神岡は奥飛騨温泉口と改称された。
しかし硫酸の輸送を貨物からトラック輸送に切り替えてから収益が悪化、
2006年12月1日に神岡鉄道神岡線は廃止された。


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撮影時刻 2005/07/22 13:12:01



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