744.北陸鉄道野町駅



北陸鉄道野町駅は頭端式2面2線の地上ホームを有する北陸鉄道石川線の始点駅である。
2線を有するが現在使われているのは1番線のみで、2番線は休止状態になっている。
観光旅客は北陸鉄道のグループ会社がバス路線を開設、金沢市中心部香林坊を経て金沢駅や兼六園などを結ぶ。
北陸鉄道石川線は白山地域の木材、木炭、煙草などの貨物輸送のために、
1915年6月22日に石川電気鉄道によって新野々市(現・西金沢)から鶴来までが開業した。
当初は期間1,067mmの電気鉄道を敷設する予定だったが、資金不足から762mmの非電化路線に変更、蒸気機関車による運行となった。
そのため同年6月30日に石川鉄道に社名を変更、蒸気機関車3両、客車4両、貨車6両による開業だった。
1916年1月01日には金野鉄道によって野町から新野々市までが期間890mmの馬車軌道によって開業、
1920年7月15日に金沢電気軌道が金野鉄道を合併した。
石川鉄道は1922年10月1日に新野々市から鶴来までを1,067mmに改軌、電化した。
翌年、1922年10月1日に金沢電気軌道が西金沢から新野々市までを軌道線を廃止、改軌、電化して石川鉄道線と直通を開始した。
1923年5月1日に金沢電気軌道が石川鉄道を合併した。
一方、1927年12月28日に金名鉄道が鶴来から神社前(現・加賀一の宮)を開業、
1929年3月11日に同路線を金沢電気軌道に譲渡、同年9月14日には非電化路線だった同線を電化開業した。
1941年8月1日に北陸合同電気(現・北陸電力)が設立され、金沢電気軌道を合併した。
1942年3月26日に北陸合同電気から鉄道部門を分離、北陸鉄道が設立された。
戦時下の鉄道統合で北陸鉄道と金石電気鉄道、温泉電軌、金名鉄道、能登鉄道などが合併して新たに北陸鉄道が設立された。
旧北陸鉄道線は石川線と改名され、白菊町から加賀一の宮までの電化路線となった。
1970年4月1日に白菊町から野町までの旅客営業が廃止、貨物路線のみとなったが、1972年9月20日には正式に廃止された。
画像は2005年撮影で、その当時は鶴来から加賀一の宮までの路線があり、
そこから白山比盗_社(しらやまひめじんじゃ)への接続を謳った看板が設置されているが、
2009年11月1日に鶴来から加賀一の宮までの区間が廃止された。


画像 dd04171
撮影時刻 2005/07/23 08:31:32



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