850.JR東北新幹線白石蔵王駅




JR白石蔵王駅は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の高架ホームを有する東北新幹線の駅である。
東北新幹線の単独駅で、東北本線白石駅からは直線でも1km以上、徒歩で約30分はかかる。
1番線は東北新幹線下り、2番線は東北新幹線上り、3番線は予備ホームとなっている。
1982年6月23日に東北新幹線部分開業と同時に開業した。
高架下を利用した駅舎には「温麺の館」が併設されている。
“温麺”は「うーめん」と読み、白石の名産物である。
「温麺の館」はこけしと温麺の展示施設で、無人で無料である。
温麺の伝統の製造法を等身大の人形を使って展示しており、
そこには「温麺の由来」が掲示されており、以下のように書かれている。

 白石の短ヶ町検断(宿場の取締)をつとめる久左衛門は、
 胃弱のため絶食することもあり、衰弱がひどく、
 親孝行な浅右衛門を大変心配させました。
 久左衛門は麺好きのため病中にそうめんを食べたいと訴えますが、
 医者は、そうめんには油が使われ、消化が悪いと食べることを許しません。
 油を使わないそうめんをさがし求めましたが、どこにもありませんでした。
 ある時、雲水(旅の僧)から油を使わない麺があることを聞いた浅右衛門は、
 その製法を習い、苦心の末、油を使用しない麺を作ることに成功し、
 これを温めて父親に食べさせました。
 小麦粉と塩水だけで作られたこの麺は、口ざわりがさわやかで、消化がよく、
 滋養に富み長年わずらっていた胃病もたちまち治ってしまいました。
 味右衛門の親孝行な温かい心をほめたたえ、
 人びとは、この麺を温麺と呼ぶようになりました。

 これはやがて片倉氏の食膳に上り、片倉氏から仙台藩主に献上されると、
 大いに美味を賞められ、帯刀を許され、味右衛門と改名を命じられ、
 作る温麺は御膳温麺と名付けられました。
 味右衛門は、温麺のつくり方を人びとにひろめ
 白石の物産とするように努めたと伝えられています。


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撮影時刻 2006/09/09 16:17:21

駅構内にある「温麺の館」。


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撮影時刻 2006/09/09 16:21:41




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