940.JR飯山線飯山駅



JR飯山駅は島式1面2線の地上ホームを有する飯山線の駅である。
1番線は飯山線上り長野方面、2番線は下り十日町方面が使用する。
また北陸新幹線も接続し、相対式2面2線の高架ホームを有している。
北陸新幹線開業に合わせ、在来線の駅を豊野方面に約300m移設された。
画像は千曲川口(正面口)で新駅舎開業により、
1階が在来線ホーム、3階を新幹線ホームとして、
2階部分に駅機能を集約した橋上駅舎である。
移設前の飯山駅は島式1面2線の地上ホームを有する構造で、
駅舎から島式ホームまでは構内踏切で移動し、
1番線は上り、2番線は下りが使用していた。
飯山線は飯山鉄道に世って敷設された路線で、
1921年10月20日に豊野から飯山まで敷設され、
その時同時に終着駅として開業した。
1923年7月6日に飯山から桑名川まで延伸、
同年12月1日に西大滝まで延伸、
1925年11月19日に森宮野原まで延伸、
1927年8月1日に越後外丸まで延伸、
同年11月6日に越後田沢まで延伸、
1929年9月1日に十日町まで延伸し、
十日町線と合わせて現在の飯山線の区間が全通した。
戦時中の1944年6月1日に飯山鉄道は国有化され飯山線となった。
2015年3月14日に北陸新幹線延伸が開業、
長野から豊野の区間が飯田線から分離、しなの鉄道に移管され、
その前年の2014年11月9日に飯山駅が現在位置に移転した。
旧駅舎時代に設置されていた「小さな駅の物語」には以下のような掲示があった。

  飯山線 飯山駅 IIYAMA
  〔豊野起点 19.2キロメートル〕

 所在地:長野県飯山市大字飯山字桝ノ浦778−2
 開業:大正10年(1921年)10月20日
 標高:316.1メートル
 一駅一名物:七福の鐘
 豊野・飯山間は大正10年に開通したが
 越後川口・十日町間を合わせて飯山線が全通したのは
 昭和4年である。
 構内の車庫には、蒸気機関車に代わって
 除雪車が豪雪に備えている。
 ホームの七福の鐘には寺の町飯山の情緒が漂う。

当時はホーム測線には車庫もあり、またホームには鐘楼が設置されていた。
そこには以下のような説明があった。

   七福の鐘

 “寺は三十六 鐘なら愛宕”奥信濃の静寂な美しさを残し、
 文豪島崎藤村が「小京都」と呼んだ飯山寺の町を代表する鐘楼が、
 「一駅一名物」として、ホームに建立され、
 訪れる人々を鐘の音で温かく迎える。
 一度訪れるたびに一つの願いが授かり、
 七度の訪れで七つの願いが授かるといわれる七福の鐘、
 商売繁盛、人望福徳、結婚安産、勤労勤勉、
 延命長寿、勇気授う愛敬富財、
      願いをこの鐘の音に」


画像 dd26084
撮影日時 2020/09/20 9:59:58

JR飯山駅南口。


画像 dd26086
撮影日時 2020/09/20 10:01:47
JR飯山駅旧駅舎。


画像 dd08308
撮影時刻 2007/04/22 13:25:36
旧駅舎時代の「七福の鐘」。


画像 dd08312
撮影時刻 2007/04/22 13:55:12




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