977.東武鉄道館林駅



東武鉄道館林駅は島式2面4線に駅舎側と反対側のホームを切り欠いた計2面5線の地上ホームを有する。
伊勢崎線の所属だが、小泉線、佐野線の起点でもあり、駅の北側には南栗橋車両管区館林出張所、
駅の南側には津覇車輌工業館林工場があり、館林乗務管区も併設されている。
駅舎側は単式ホームの一部を切り欠いて1番線ととしており、4両編成対応で佐野線普通列車が使用、
2番線は伊勢崎線、東武スカイツリーライン上り、3番線伊勢崎線、桐生線下り、
3番線の西小泉方面の一部を切り欠いた4番線は小泉線、
5番線は伊勢崎線の上り、下りの折り返しや待避線として使用する。
2番線と5番線は10両編成対応、3番線は8両編成対応、4番線は2両編成対応である。
1907年8月27日に東武伊勢崎線が川俣から足利町(現・足利市)まで延伸した時に同時に開業した。
現在の駅舎は1937年に竣工された。
駅前にはたぬきの像が設置され、以下のような看板が立てられていた。

 分福茶釜の茂林寺

    童話 ぶんぶく茶釜

 ある日、お寺の和尚さんがどこかからか茶釜を手に入れてきた。
 さっそく火にかけたところ、茶釜に化けていた「たぬき」。
 たまらず、手足をだして「あっちっち」。
 これに驚いた和尚さん、この茶釜を古道具屋に売ってしまった。
 助けられた茶釜たぬきは根恩返ししようと見せ物小屋で曲芸をする。
 たちまち古道具屋は大儲け。
 思わぬ福にありついた古道具屋は、
 これも茶釜を売ってくれたお寺のお陰と茶釜を寺に返すことにする。
 その後、ぶんぶく茶釜とあがめられ、寺の宝物になったという。

 福を分け与えると言われる茶釜のたぬき、
 このたぬき像をここに設置し、
 市の繁栄と、市民並びに本市を訪れる全ての人々に
 幸福になっていただきたいと思います。

               平成十一年六月吉日 館林市

 このお話に出てくるお寺とは館林市堀江町にある茂林寺のことです。
 茶釜は、今でも寺の宝物として大切に保管されています。

ここで初めて知ったのだが、「ぶんぶく茶釜」の“ぶんぶく”とは“分福”ということなのである。


画像 dd09015
撮影時刻 2007/09/08 12:04:16

駅前に設置された狸の像。


画像 dd09016
撮影時刻 2007/09/08 12:04:54




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