980.東武鉄道豊四季駅



東武鉄道豊四季駅は相対式2面2線の地上ホームを有する東武野田線の駅である。
1番線は下り、2番線は上りが使用し、跨線橋で繋がれている。
東武野田線は野田市で生産された醤油を運ぶために建設された千葉県営鉄道に始まる。
1911年5月9日に柏から野田までの区間が開業し、豊四季もその時に同時に開業した。
その後、千葉県は千葉県営鉄道の払い下げを決め、京成電気軌道(現・京成電鉄)が中心となり、
柏から野田までの区間の路線運営と柏から船橋までの新線建設を目的として北総鉄道(現在の北総線を運営する会社とは別会社)が設立され、
1923年8月1日に千葉県営鉄道野田線を譲渡、さらに同年柏から船橋の船橋線も開業させている。
1929年12月9日に北総鉄道は総武鉄道(かつて現在の総武線を運営していた会社とは別会社)に社名変更された。
戦時中の1944年3月1日、陸上交通事業調整法に基づき東武鉄道は総武鉄道を合併、
合併当時は総武鉄道の路線名を継承して野田から柏が野田線、船橋から柏が船橋線となっていたが、
1948年4月16日に野田線と船橋線を統合して東武野田線とした。
豊四季は明治時代に政府の命を受けた三井財閥系の下総開墾会社によって開拓された13の地区の一つである。
下総開墾会社は幕府の直轄地の開墾と職にあぶれた武士階級の雇用対策の意味で設立された。
開墾し入植した順に初富、二和、三咲、豊四季、五香、六実、七栄、八街、九美上、十倉、十余一、十余二、十余三となる。
開墾地は小金牧と佐倉牧という幕府直轄の牧場地が使われた。
初富(はつとみ)は小金牧の中野牧で現在の鎌ケ谷市、
二和(ふたわ)は小金牧の下野牧で現在の船橋市、
三咲(みさき)は小金牧の下野牧で現在の船橋市、
豊四季(とよしき)は小金牧の上野牧で現在の柏市、
五香(ごこう)は小金牧の中野牧で現在の松戸市、
六実(むつみ)は小金牧の中野牧で現在の松戸市、
七栄(ななえ)は佐倉牧の内野牧で現在の富里町、
八街(やちまた)は佐倉牧の柳沢牧で現在の八街市、
九美上(くみあげ)は佐倉牧の油田牧で現在の佐原市、
十倉(とくら)は佐倉牧の高野牧で現在の富里町、
十余一(とよひと)は小金牧の印西牧で現在の臼井町、
十余二(とよふた)は小金牧の高田台牧で現在の柏市、
十余三(とよみ)は佐倉牧の矢作牧で現在の成田市となる。


画像 dd09028
撮影時刻 2007/09/08 15:40:58



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