986.箱根登山鉄道箱根湯本駅



箱根登山鉄道箱根湯本駅は島式1面2線と島式に対する相対式1面2線の、
計2面4線の地上ホームを有する箱根登山電車の駅である。
大きな島式ホームの1番線は小田急小田原線から直通したロマンスカーが使用、
1番線の反対側の島式ホームは線路が二つに分断されており、
小田原駅方面が2番線で箱根登山電車上り各駅停車、
強羅方面は3番線で箱根登山鉄道下りが使用する。
小田原から箱根湯本までは所有は箱根登山鉄道であるが、
箱根登山鉄道の車両は運転されておらず、小田急の乗り入れ車両のみが運行される。
小田原方面と強羅方面の乗り換えはこの島式ホーム上で平行移動する。
2番線は小田急4両編成ぶんのホーム長しかなく、ロマンスカーは使用しない。
強羅方面は基本的に3番線を使用し、4番線は臨時ホームでこちらの線路は回送車両のために入生田方面に繋がっている。
箱根登山鉄道は1888年2月1日に設立された小田原馬車鉄道に端を発する。
馬車鉄道として同年10月1日に国府津から小田原を経て湯本までの区間を開業させる。
1896年10月31日には社名を小田原電気鉄道に変更し、1900年3月21日までに全線電化を成し遂げる。
1919年6月1日には箱根湯本から強羅までの鉄道線も開業させるが、
1920年12月6日に国府津−小田原間の市内線を廃止される。
1928年1月21日に小田原電気鉄道は日本電力と合併し、
同年8月16日に新たに箱根登山鉄道が設立され、日本電力から鉄道線の事業を譲渡される。
1935年10月1日に現在の路線である小田原−箱根湯本間の鉄道線が開業し、
市内線は箱根板橋−箱根湯本間が廃止され、1956年6月1日に小田原−箱根板橋の市内線も廃止された。
戦時中の1942年5月30日には日本電力が箱根登山鉄道の持株を東京急行電鉄に譲渡、東急の子会社となる。
東急は小田急、京急、京王を次々と合併し、巨大な首都圏の私鉄王国を作り上げるが、
戦後GHQの指導によって再び元の会社に分割された。
この時に小田原までの路線を持っている小田急が箱根登山鉄道を子会社に組み入れることを希望し、
その代わり小田急だった井の頭線が路線の少ない京王に割り当てられた。
そのため今でも京王本線と京王井の頭線は軌間が違っていて、
下北沢では京王井の頭線と小田急小田原線の線路が繋がっている。
2003年8月1日には小田急の完全子会社となり、
2004年10月1日には小田急箱根ホールディングスに商号変更して純粋持株会社に移行、
同時に新たな箱根登山鉄道が新設され、鉄道事業を引き継いだ。
画像は旧駅舎である。


画像 dd09066
撮影時刻 2007/09/15 11:18:47



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