987.箱根登山鉄道入生田駅



箱根登山鉄道入生田駅相対式2面2線の地上ホームを有する箱根登山電車の駅である。
線路の所有は箱根登山鉄道だが、小田急小田原線からの乗り入れ車両のみで運行されている。
1番線は下り、2番線は上りが使用し、箱根登山鉄道車の検車区があるため、
一部が狭軌と標準軌による三線軌条区間となっている。
小田急小田原線は狭軌、箱根登山電車箱根湯本から強羅までは標準軌で敷設されている。
箱根登山鉄道は1888年2月21日に国府津から湯本までの馬車鉄道建設を目的に設立された小田原馬車鉄道に始まる。
同年10月1日に国府津から小田原を経由して湯本までを結ぶ馬車鉄道が開業した。
小田原馬車鉄道は路線の電化に合わせて1896年10月31日に小田原電気鉄道に社名変更、
馬車鉄道として敷設された路線は1900年3月21日に全線電化された。
また1919年6月1日には箱根湯本から強羅までが開業、翌年1920年12月6日には国府津から小田原までの区間が廃止、
1928年1月20日に小田原電気鉄道は日本電力と合併して日本電力小田原営業所となった。
日本電力と合併した同じ年の8月13日に箱根登山鉄道に再度分社化された。
1935年10月1日に現在の路線である小田原−箱根湯本間の鉄道線が開業し、
市内線は箱根板橋−箱根湯本間が廃止され、1956年6月1日に小田原−箱根板橋の市内線も廃止された。
入生田駅もこの登山電車の開業と同時に1935年10月1日に開業した。
ここは「『春日局』ゆかりの長興山紹符太寺」の最寄り駅で、
駅前の看板には「小田原稲葉氏一族と春日局の墓所や、
稲葉正則の忘れ形見天然記念物『長興山しだれ桜』などが見どころです」と書かれている。


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撮影時刻 2007/09/15 11:34:41



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