996.京成電鉄江戸川駅



京成電鉄江戸川駅は京成本線の駅であり、また京成電鉄の歴史の中でも一番古い部類に属する駅でもある。
京成電鉄は明治初期に江戸時代から多くの参拝客を集めていた成田山新勝寺へのアクセスする鉄道として計画され、
1909年6月30日に京成電気軌道として設立された。
第一期工事として押上−市川(現・江戸川駅西)間、曲金(現・高砂)−柴又間を着工し、1912年11月13日に開業させた。
当時は江戸川駅から渡船を出して市川へアクセスしていたようである。
その後京成はさらに千葉県へ延伸していって、途中千葉市街地へも路線を延ばしながら1930年4月25日に京成成田駅を開業した。
開業当時は江戸時代の村名であった「伊予田」を名乗っていたが、間もなく市川駅に改名された。
1914年9月1日に市川新田(現・市川真間)まで延伸した際、同年8月30日に江戸川と改称された。
駅名通り、江戸川の河川敷の直ぐ近くに設置されており、ホームからは対岸の国府台駅を臨むことが出来る。
そのためホーム自体は高架駅になっており、相対式2面2線を有する。
駅の近くには北野神社がある。
そこには以下のような説明書きが書かれている。

  北野神社

  旧伊与田村(現在の北小岩三・四丁目)の鎮守です。
 江戸時代にはこの地にあった稲荷神社と北野神社が明治四十二年(一九〇九)に合祀され、今の北野神社になりました。
 昭和三十九年(一九六四)には一里塚近くにあった須賀神社を合祀し、そこで行われていた茅の輪くぐりをここで行うようになりました。
 祭神には稲荷神社の倉稲魂命と北野神社の菅原道真、それに須賀神社の素戔嗚尊を加えた三柱を祀っています。

 ■茅の輪くぐり(区指定無形民俗文化財)

  直径三メートルに及ぶ大きな茅の輪を作って境内に立て、
 氏子たちが家族の氏名や年齢を書いた人形を持って茅の輪をくぐり、無病息災を願う夏越しの行事です。
 毎年六月二十五日の例祭日に行われます。
 茅の輪くぐりが終わると大祓の式を行い、昔は人形を江戸川に流しました。
 素戔嗚尊が茅の輪で流行病を防ぐことを村人に教えたという故事による行事です。

  平成六年(一九九四)三月
          江戸川区教育委員会

因みに「倉稲魂命」には「うかのみたまのみこと」とふりがなが振ってある。

画像 dd09118
撮影時刻 2007/10/13 14:25:14

駅近くの北野神社。


画像 dd09121
撮影時刻 2007/10/13 14:37:03




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