1019.南海電鉄加太駅


 


南海電鉄加太駅は頭端式2面2線の地上ホームを持つ加太線の駅である。
櫛形になっているホーム2本は駅舎と接した1番線ホームがあり、
1本の線路の隣には短いホームがありその先に2本目の線路がある。
通常は1番線ホームを利用、早朝の一部の列車のみが2番線を使用する。
「加太」は「かだ」と読み、加太線の終着駅である。
加太線は南海本線和歌山大学と紀ノ川の間から分岐して加太に至る9.6km、8駅の単線電化路線である。
紀ノ川から難波方面に向かう途中から分岐してたいるため、
運用上は和歌山市まで直通している。
加太線は加太軽便鉄道によって1912年6月16日に和歌山口から加太まで敷設したのに始まる。
1914年9月21日には和歌山口を移転して北島に改称、2日後の9月23日に紀ノ川橋梁が完成し、
新しく和歌山口を設置、和歌山口から北島までを敷設して加太まで直通した。
これによって南海鉄道和歌山市とも連絡できるようになった。
1930年12月1日に和歌山口から加太までを電化、同年12月22日に加太電気鉄道に社名変更。
戦時中の1942年2月1日に南海鉄道と合併、同社の加太線となった。
この合併によって和歌山口駅を廃止、南海鉄道和歌山市駅に統合された。
さらに1944年6月1日に関西急行鉄道と南海鉄道が合併し近畿日本鉄道となる。
同年10月1日に南海本線東松江から加太線東松江の間に松江線が開業した。
戦後の1947年6月1日に近畿日本鉄道から旧南海鉄道の路線が分離して南海電気鉄道となる。
1949年10月1日に松江線が電化、同年9月3日のジェーン台風により和歌山市から北島の間が不通になり、
1953年に同区間が休止、1955年2月15日には廃止された。
この廃止に伴って紀ノ川から加太を加太支線、北島から東松江を北島支線に変更した。
1966年12月1日には北島線を廃止、1994年から加太支線を加太線に改称して現在の形になった。


画像 dd09950
撮影時刻 2008/04/12 14:52:09



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