1062.えちぜん鉄道三国駅



えちぜん鉄道三国駅は単式1面1線の地上ホームを有する三国芦原線の駅である。
駅ビルを有しているが、テナントは空きスペースがあり、寂れている雰囲気は否めない。
近隣は旧市街地が広がり、神社仏閣も多数ある。
この地に駅が初めて出来たのは1911年12月15日に国有鉄道が三国線を敷設した時である。
戦時中の1944年10月11日に国鉄三国線は休止、1972年3月1日に正式に廃止された。
現在のえちぜん鉄道三国芦原線を敷設したのは、三国芦原電鉄である。
1919年12月26日に加越電気鉄道の社名で誕生、改称を繰り返し、
1927年12月3日に三国芦原電鉄に社名変更して、
1928年12月30日に福井口から芦原(現・あわら湯のまち)までが部分開業、
1929年1月31日に三国町の駅名で終着駅として開業した。
しかし国鉄に三国駅があることから区別するために同年2月10日に“電車三国”に改称した。
1932年5月28日には電車三国から分岐して東尋坊口までを結んだ支線が開業した。
この支線は“海岸線”と呼ばれる観光路線であったが、
戦時中の1944年1月11日に不要不急路線として休止され、戦後そのまま廃止された。
1942年9月1日に京福電気鉄道が三国芦原電鉄を合併し、路線名が三国芦原線となる。
1944年10月11日に国鉄三国線は休止を受け、
“電車三国”から“三国”に改称、同時に三国芦原線は三国港駅まで開業した。
京福電気鉄道は2000年12月17日に、
越前本線(現・勝山永平寺線)志比堺−東古市(現・永平寺口)間で正面衝突事故を起こし、
さらにその半年後の2001年6月24日にも同線保田−発坂間で衝突事故を起こした。
度重なる事故により国土交通省は事故原因が解明し対策を施すまで業務停止を命令、
同年10月に福井県内の路線の廃止届けを国土交通省に提出した。
それを受けて地元自治体が第三セクターを結成して越前本線、三国芦原線を譲り受け、
越前本線を勝山永平寺線として順次再開し、2003年8月10日には三国芦原線全線が、
2003年10月19日には勝山永平寺線全線が営業再開した。


画像 dd11427
撮影時刻 2008/09/14 14:00:16



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