1287.土佐くろしお鉄道宿毛駅



土佐くろしお鉄道宿毛駅は相対式2面2線の高架ホームを有する宿毛線の駅である。
宿毛は宿毛の起点駅で車止めの先に通路があり、厳密に云えば頭端式といえる。
通路内に1階に降りる階段があり、高架下に駅機能が集約している。
宿毛線は改正鉄道敷設法の「愛媛縣八幡濱ヨリ卯之町、宮野下、宇和島ヲ經テ高知縣中村ニ至ル鐡道」として計画され、
1974年2月1日には日本鉄道建設公団建設線として工事に着工したものの、
1980年12月27日に施行された国鉄再建法により1981年10月に工事は凍結された。
宿毛線の終点となる中村は中村線として土讃線に接続しており、1970年10月1日に延伸開業された。
この中村線も国鉄再建法により廃止が決定され、1986年5月8日に第三セクターの土佐くろしお鉄道が設立され、
国鉄分割民営化後の翌年の1988年4月1日に移管された。
この土佐くろしお鉄道が宿毛線の建設も受け継ぎ、1987年3月12日から工事を再開、
1997年10月1日に宿毛線全線が開業、その時に起点駅として開業した。
宿毛駅では2005年3月2日に特急が駅舎に激突する事故が起きた。
岡山発宿毛着の特急「南風17号」3両編成は約113km/hで駅に侵入、ATSが作動したものの95km/hで車止めに激突、
先頭車両はそのまま駅舎のエレベーターを破壊して外壁を撃破して突き出てしまい、
2両目も原形が留めないほど変形する大事故となった。
この事故で運転手が死亡、乗客も11人中10人が重軽傷を負った。
駅の修復工事などもあり、宿毛線全線で運転を再開したのは同年11月1日である。


画像 dd18792
撮影時刻 2012/09/16 12:09:10



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