1312.東急電鉄九品仏駅



東急電鉄九品仏駅は島式1面2線の地上ホームを有する東急大井町線の駅である。
ホームの両端に道があって踏切に挟まれており、
そのためホーム長が4両分しか確保できず、そのため5号車はドアカットを行う。
1番線は下り、2番線は上りが使用、
駅舎は自由が丘側の島式ホームの端に付いているため、
改札を出ると踏切に挟まれた道に出る形になる。
大井町線は目黒蒲田電鉄が敷設した路線で、1927年7月6日に大井町から大岡山までの区間が開業、
この区間は開業当時から大井町線の名称が与えられていた。
1929年11月1日に自由が丘から二子玉川までの区間が二子玉川線として開業、
九品仏もこの時同時に開業したが、東横線自由が丘はこの時まで九品仏前の駅名だった。
同年12月25日には大岡山と自由が丘までの区間が開業し、
二子玉川線を大井町線に統合して大井町から二子玉川までの区間が開業、直通運転も開始された。
1939年10月1日に東京横浜電鉄が目黒蒲田電鉄に合併後、東京横浜電鉄に改称する。
戦時中の1942年5月1日に小田急電鉄、京浜電気鉄道(現・京浜急行電鉄)を合併、
社名も東京急行電鉄に改称されたが戦後に小田急と京急は独立した。
戦時中の1943年7月1日には軌道線だった二子玉川から溝の口までを1,067mmに改軌、大井町線に編入した。
1963年10月11日に大井町線を“田園都市線”に改称されたが、
1979年8月12日に田園都市線が新玉川線経由で渋谷に至り、
営団(現・東京メトロ)半蔵門線に直通運転を開始、
これに伴って大井町から二子玉川までの区間が再び切り離されて「大井町線」となる。
2009年7月11日に田園都市線の複々線の内側を走行して溝の口まで直通する。
駅名は約200m北側にある九品仏浄真寺に由来する。
九品仏浄真寺のあった場所はもともと世田谷吉良氏系の奥沢城があったが、
豊臣秀吉の小田原征伐ののちに廃城となっていた。
1675年に地元の名主の七左衛門が寺地として貰い受け、
1678年に珂碩上人が浄土宗の寺院として浄真寺を開山した。
山号は九品山、本尊は釈迦如来である。
九品仏とは3つの阿弥陀堂にそれぞれ3体の阿弥陀像が安置されることに由来し、
浄土宗の極楽往生の9つの階層を現しており、
上品上生、上品中生、上品下生、中品上生、中品中生、中品下生、下品上生、下品中生、下品下生である。


画像 dd19045
撮影時刻 2013/05/05 09:36:34

九品仏浄真寺参道。


画像 dd19046
撮影時刻 2013/05/05 09:37:23




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