1482.高松琴平電気鉄道滝宮駅



高松琴平電気鉄道滝宮駅は相対式2面2線の地上ホームを有する琴平線の駅である。
駅舎側が1番線、反対側が2番線に付番、構内踏切で結ばれている。
駅舎側の1番線は上り、及び下りの主本線となっており、
2番線は一部の下り及び折り返して上りのとなる列車が使用する。
また駅舎は1番線ホームの端に設置されていて、
1番線ホームの外側にはホームに接した留置線がある。
そのため1番線ホームは頭端式の島式ホームに見える。
琴平線は琴平電鉄が敷設した路線で、
1926年12月21日に栗林公園から滝宮までの区間が開業した。
滝宮はこの時に終着駅として開業したが、
この時に作られた駅舎が現在も使用されている。
翌年の1937年3月15日には滝宮から琴平(現・琴電琴平)まで延伸、
同年4月22日には栗林公園から高松(現・瓦町)までが延伸開業した。
1938年5月1日に塩江温泉鉄道合併し、塩江線とするが1941年5月10日に廃止している。
1941年8月に高松(現・瓦町)を琴電高松に改称された。
1943年11月1日に高松電気軌道は琴平電鉄、讃岐電鉄と合併、
戦時統合により琴平高松電気鉄道が誕生した。
讃岐電鉄は1910年5月1日に東讃電気軌道として設立され、
1913年10月15日には現在巣の志度線の一部となる今橋−志度(現・琴電志度)間が開業する。
1915年12月25日に四国水力電気が東讃電気軌道を合併、
1942年4月30日には電力統合に伴い四国水力電気が解散し、讃岐電鉄が設立され事業を引き継ぐ。
高松電気軌道は1909年10月28日に設立され、
1912年4月30日に現在の長尾線となる路線を開業する。
1996年12月21日に瓦町駅に駅ビル「コトデン瓦町ビル」が完成、
そごうとの合弁会社を設立して翌年に「コトデンそごう」を開業させたが、
2000年7月12日にそごうグループが破綻、
あおりを受けて高松琴平電気鉄道も2001年12月7日に高松地裁に民事再生法適用を申請、
2002年7月に再生計画の承認を受け、同計画は2006年3月に終了する。
駅舎の待合室には開業当時にできた駅であることの解説と、
地域活性化に役立つ近代産業遺産の認定が設置されている。

  【滝宮駅】

  大正15年(1926)に琴平電鉄の暫定的な
 終着駅として開業されました。
  琴平電鉄時代に建てられた駅舎は、初代社
 長が関西の私鉄を視察して、デザインされて
 おり、滝宮駅は唯一現存している駅です。
  急勾配の三角屋根と玄関のひさしは、末広
 がりになった形をしており、風格ある歴史
 が感じられます。当初は、柱の間をモルタル
 塗りにした洋木造建築(ハーフティンバー様
 式)の外壁で、大正期の住宅をイメージさせ
 るデザインでした。
     平成23年6月現在 築85年

  認定

 地域活性化に役立つ近代産業遺産

 滝宮駅本屋

 地域活性化に役立つ近代産業遺産としてここに認定する。

             平成21年2月23日

             経済産業大臣 二階俊博


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撮影時刻 2015/01/10 10:23:46



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