1483.高松琴平電気鉄道琴電琴平駅



高松琴平電気鉄道琴平駅は島式1面2線の地上ホームを有する琴平線の駅である。
頭端式になっており、また高松築港側には留置線も設置されている。
琴平線は琴平電鉄が敷設した路線で、
1926年12月21日に栗林公園から滝宮までの区間が開業した。
滝宮はこの時に終着駅として開業したが、
翌年の1937年3月15日には滝宮から琴平(現・琴電琴平)まで延伸、
同年4月22日には栗林公園から高松(現・瓦町)までが延伸開業した。
1938年5月1日に塩江温泉鉄道合併し、塩江線とするが1941年5月10日に廃止している。
1941年8月に高松(現・瓦町)を琴電高松に改称された。
1943年11月1日に琴平電鉄は高松電気軌道、讃岐電鉄と合併、
戦時統合により琴平高松電気鉄道が誕生した。
讃岐電鉄は1910年5月1日に東讃電気軌道として設立され、
1913年10月15日には現在巣の志度線の一部となる今橋−志度(現・琴電志度)間が開業する。
1915年12月25日に四国水力電気が東讃電気軌道を合併、
1942年4月30日には電力統合に伴い四国水力電気が解散し、讃岐電鉄が設立され事業を引き継ぐ。
高松電気軌道は1909年10月28日に設立され、
1912年4月30日に現在の長尾線となる路線を開業する。
1996年12月21日に瓦町駅に駅ビル「コトデン瓦町ビル」が完成、
そごうとの合弁会社を設立して翌年に「コトデンそごう」を開業させたが、
2000年7月12日にそごうグループが破綻、
あおりを受けて高松琴平電気鉄道も2001年12月7日に高松地裁に民事再生法適用を申請、
2002年7月に再生計画の承認を受け、同計画は2006年3月に終了する。
琴電琴平は1927年3月15日によって琴平電鉄によって開業した時には“琴平”の駅名だった。
1942年に“琴電琴平”に改称されたが、これは“琴平電鉄”の略であった。
翌年に琴平電鉄は高松電気軌道は琴平電鉄、讃岐電鉄と合併、
高松琴平電気鉄道となったが駅名はそのまま使用されている。
駅舎は開業時に建設されたものを改築して使用しており、
戦前は2階部分にレストランが入っていた。
また駅の隣には1865年に製造された高灯籠が残されている。
高灯籠とは船の指標として建てられたもので、今でいう灯台である。
全長27mで日本最大であり、国の重要有形民俗文化財に指定されている。
説明書きには以下のように書かれている。

    高灯籠

 金比羅宮の名所の一つ。
 東讃岐の人たちが安政元年(一八五四)
 の発願以来、千秋講、萬歳講を
 結成、広く寄進を仰ぎ、六年の
 歳月をかけ、万延元年(一八六〇)に
 完成した。
 高さ約二十七メートルでそこから発する光は、
 丸亀沖の船に届くように設計されたといわれる。

 高い石の基壇の上に木製の灯台が築かれ、
 内部は三階建て、壁には江戸時代の
 人々の落書きが、今も尚残っている。
 木造灯籠としては日本一高く、
 庶民信仰の結晶である。

  昭和五十四年(一九七九)
  国指定重要有形民俗文化財


画像 dd21261
撮影時刻 2015/01/10 10:57:37

駅に隣接する「高灯籠」。


画像 dd21262
撮影時刻 2015/01/10 10:59:53




REI RINGONO Station
All rights reserved,
Copyright (C) Semisweet Apple Company and REI RINGONO 2019