185.JR東北本線利府駅




東北本線所属となっているが、実際は岩切から分岐した支線の終着駅で、利府支線などとも呼ばれている。
現在の東北本線は岩切から塩釜を通って品井沼に至る路線となっているが、
もともとは利府経由で品井沼に至る路線が最初に東北線を開通させた日本鉄道が施設した路線である。
戦時下の1944年(昭和19年)11月15日に利府経由の本線に加え、
輸送力増強のために海側に貨物線を施設し、
利府経由の旅客線を山線、貨物線の塩釜経由を海線と呼んでいた。
1956年(昭和31年)から海線にも旅客列車が走るようになり、
こちら側を電化複線化すると本線をこちらに切り替え、1962年(昭和37)年6月30日に山線は廃止となってしまった。
しかし利府は既に仙台のベットタウンになっていて地元住民の要望も強いことから、
利府までの区間を支線として残すことになったのである。
岩切と利府の間には新利府駅があるが、ここは仙台の新幹線基地「仙台総合運転所」のための駅と化している。
2002年日韓共催ワールドカップで宮城スタジアムの最寄り駅になったことで、ホームが新設された。
そのため取材時には測線に留置されていた交流電機は近くの空き地に移動された。
日本鉄道史に残る交流電機は一部の車両は雄志によって塗装されているが多くは雨晒しになっており、
博物館などでの保存が望まれる。


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撮影時刻 2002/02/11 10:03:48

留置されている廃車の電気機関車。
利府駅は交流式電気機関車の、
主に1号機が留置されている。
ファン有志によって塗色されたものもあるが、
多くは雨晒しで惨めな姿をさらしている。


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撮影時刻 2002/02/11 11:16:06
JR利府駅改札の様子。
駅舎にはコミュニティーセンターが併設されている。


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撮影時刻 2002/02/11 11:21:21


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