1877.阪急電鉄西向日駅



阪急電鉄西向日駅は相対式2面2線の地上ホームを有する京都本線の駅である。
1番線は上り京都河原町方面、2番線は下り大阪梅田方面が使用する。
画像は西口で、東口にも独立した駅舎があり、地下通路で繋がっている。
かつては構内踏切を使用していたが、地下通路を建設した時に長岡京の遺稿が見つかった。
阪急電鉄京都本線は新京阪鉄道が敷設した路線である。
京阪電気鉄道が淀川西岸に新線を敷設することを目的に、
1922年6月28日に新京阪鉄道が設立された。
翌年、十三から淡路を経由して千里山の区間を敷設していた、
北大阪電気鉄道を買収して同社が所有していた免許で、
1925年10月15日に淡路から天神橋(現・天神橋筋六丁目)までを敷設、
1928年1月16日には淡路から高槻町(現・高槻市)まで延伸、
同年11月1日には高槻町(現・高槻市)から京都西院(仮駅)までが延伸、
この時に“西向日町”の駅名で同時に開業した。
同年11月9日には桂から嵐山の現・嵐山線が開業した。
西京極から地下区間を走行することになり、
新京阪鉄道は1930年9月15日に京阪電気鉄道に合併、
翌年、1931年3月31日に西院から京阪京都(現・大宮)まで延伸した。
京阪電気鉄道は戦時中の1943年10月1日に、
阪神急行電鉄と合併、京阪神急行電鉄となる。
戦後の1949年12月1日に京阪神急行から京阪電気鉄道が再び独立するが、
京阪神急行電鉄新京阪線は阪急に残され、阪急電鉄の京都本線となる。
1972年10月1日に向日町の市制施行により駅名も“西向日”に変更された。
新京阪鉄道は西向日分岐して伏見、山科方面の免許を有していて、
親会社京阪電気鉄道が山科から大津市馬場に至るまでの特許を有していた。
京阪ではさらにそこから名古屋までの名古屋急行電鉄の構想を持っていたが、
1929年の世界恐慌で京阪の経営が危うくなったことからこの構想は頓挫した。


画像 dd27181
撮影日時 2022/05/04 14:29:49

西向日駅東口。


画像 dd27182
撮影日時 2022/05/04 14:30:11




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