268.京成電鉄東成田駅




東成田駅は開業当初の京成成田駅で、元々は開業時に第1ターミナルと第2ターミナルのそれぞれに駅を設置する予定だったが、
空港公団との調整が付かず、第1期工事区間外で第1ターミナルと第2ターミナルの中間のこの位置に駅を設置することになってしまった。
そのためどちらのターミナルに行くにしても遠い中途半端な駅になってしまったのである。
当初は1972年10月に開港する予定だったが、反対運動が激しく開港式が行われたのは1978年5月20日になってしまった。
過激派の魔の手は京成にも襲いかかり、空港線の橋梁が爆破されたり、宗吾車庫の「スカイライナー」が焼き討ちにあったりした。
開港後も各ターミナルまで遠いことが災いして、空港アクセス特急「スカイライナー」の乗車率は30%に留まった。
寧ろ回送電車を利用した「モーニングライナー」、「イブニングライナー」の方が盛況だった。
1991年には計画倒れになった成田新幹線の路盤を利用した新しい成田空港駅が出来て、
それまでの成田空港駅は東成田に改名し、運転本数も激減した。
それまで折り返し運転用に2面4線あったホームは東側の1面2線のみ使用となり、利用客の少ない駅になってしまった。
それでも2002年10月には芝山鉄道が開業し、成田空港−芝山千代田間の運転が開始され、この駅は盲腸路線から中間駅に変貌した。
東成田から空港第2ビルまでは約500mの地下通路が設置されている。


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撮影時刻 2003/03/01 11:51:47

嘗てのバスターミナルへの出口。
今は閉鎖されて、
工事用フェンスがもの悲しい。


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撮影時刻 2003/03/01 11:49:40


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