391.東武鉄道堀切駅



東武鉄道堀切駅は東武伊勢崎線の千住曙町にある駅であり、荒川放水路のほとりに建っている。
東武伊勢崎線は東武鉄道の本線系統にあたる路線であり、
1899年8月27日に北千住−久喜間が東武鉄道の最初に開業した区間であった。
浅草から伊勢崎までの営業距離は114.5kmにもなる。
堀切駅が開業したのは1902年4月1日で当時は開業現在の堀切地区にあった。
しかし開業から1905年7月15日には休止され、1908年4月4日に廃止された。
この当時は治水対策の不備で大雨による河川氾濫の洪水被害が多く、特に1910年には甚大な被害を出した。
そのため岩淵水門から足立区、墨田区と葛飾区の区境を抜けて江東区、江戸川区の区境から東京湾人工河川を掘削した。
1913年から掘削を開始し、大幅な予算超過と予定期間の延長により、1930年に漸く完成した。
この荒川放水路は1965年には正式に荒川となり、旧荒川が隅田川となった。
この荒川放水路の掘削によって東武伊勢崎線もルート変更を余儀なくされ、
現在のような河川を避けて蛇行する路線となった。
1923年7月1日には新ルート上の足立区千住曙町に移転再開したが、駅名はそのまま“堀切”となった。
そのため葛飾区堀切とは荒川放水路の対岸の位置となり、京成本線堀切菖蒲園との乗り換えは困難となった。
東京でありながら木造の駅舎は味があり、この付近はテレビドラマ「3年B組金八先生」のロケ地になった。

余談だが、仕事で荒川沿いを車で走っていた時、生徒が荒川土手を駆け下りるロケのため、
少しの間、止められたことがある。


画像 de8827
撮影時刻 2003/08/30 09:25:55



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