446.京成電鉄市川真間駅



京成電鉄市川真間駅は市川市にある島式2面4線の地上駅で、橋上駅舎となっている。
特急やスカイライナーの追い越し待ちの車両が停車でいるようになっている。
1914年8月30日に市川新田として開業し、1916年6月に市川真間駅に改称された。
駅北側にはかつて「東華園」という菊人形で有名な京成直営の遊園地があった。
駅名の由来はこの地に伝わる「真間の手児奈伝説」に因む。
「手児奈」とは「てこな」と読み、下総国勝鹿の真間に奈良時代以前に住んでいたとされる女性のこと。
絶世の美女であったために彼女を巡って多くの男たちが争いを繰り返し、それを苦に真間川に入水したという伝説である。
万葉集には高橋虫麻呂や山部赤人らによってこの伝説が詠われている。
737年、この故事を聞いた行基が手児奈の霊を慰めるために弘法寺を開いた。
現在では戦国期に日与によって弘法寺近くに建設された手児奈霊神堂に祀られている。
また駅の近くには「鏡石」があり、以下のように書かれている。

 鏡石の由来

この石は、もと弘法寺から国分寺に向う道筋の、
平川にかかる橋の袂にあったものです。
天保七年(一八三六)に出版された江戸名所図絵には
「鏡石」として石橋の際の水中にあり。
この石根地中に入る事その際をしらず。
故に一に要石とも号くといへりと証明しています。
この石が要石だとしたら×××こしはできないはずです。
ところが江戸名所図絵にある鏡石の付近に、
夫婦石が祀られていたという言い伝えがありました。
夫婦石というのは、男女の性器に似た石を並べ、
その年の豊饒を祈願したもので
我が国では古くから行われていた風習なのです。
もし、この石が夫婦石の片割れであったとしたら、
女性を象徴したものになります。
石の凹んだ面に水を溜れば、
水鏡となって顔を映すことができます。
「鏡石」の名はここから起こったもので、
夫婦石は動かしてわならぬところから、
「要石」とも呼ばれたものと思われます。

一部判読不明の部分は伏せ字にしてある。


画像 de9198
撮影時刻 2004/08/21 14:24:57

京成電鉄市川真間駅南口。


画像 de9200
撮影時刻 2004/08/21 14:31:43
市川真間駅付近の「鏡石」。


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撮影時刻 2004/08/21 14:32:20


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