477.JR土讃線伊野駅



JR伊野駅は土讃線の単式1面1線と島式1面2線の国鉄時代に多い2面3線のホームを持つ駅である。
駅舎側1番線が上り列車、2番線が下り列車、3番線が折り返しと長期停車や追い越し列車が使用する。
島式ホームへの通行は跨線橋ではなく、構内踏切を使用する。
伊野へは先に平行する土佐電気鉄道が1907年に延伸開業しているが、国鉄が開業したのは1924年11月15日になってからのことである。
1958年2月13日には土佐電気鉄道が伊野駅前電停を開業した。
ただし、伊野電停からでも徒歩圏内である。
伊野は和紙の街として栄えたところであり、土佐電気鉄道伊野電停の近くには、
以下のような看板が設置してある。

 土佐和紙と電車

 土佐電鉄の電車は、明治37年(1904)5月2日、枡形−堀詰−桟橋間が開通、
 現在の路面電車では、我国最古の歴史を誇っている。
 明治後期における、伊野の和紙生産量は、飛躍的に増大、輸送には専ら、
 馬車等が利用され高知港に運ばれたが、途中の咥内坂は難所であった。
 この難所咥内坂に短いトンネルが設けられ、待望の高知−伊野間に軌道が開通したのは、
 明治41年(1908)2月、以来、紙等の貨物輸送は、貨物電車に取って代わった。
 伊野の先駆者である森木彦三郎氏が、明治28年(1895)、電鉄会社の設立発起人となっていたことから見ても、
 早くから伊野への電車の敷設が計画していたことが窺われる。
 伊野の発展に、大きく貢献したこの貨物電車も他の輸送機関の発展に伴い、
 昭和20年(1945)頃廃止され、今は、県民の足として親しまれている。


画像 dd09608
撮影時刻 2008/02/16 14:47:57



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