552.JR水郡線常陸太田駅



JR常陸太田駅は水郡線常陸太田支線の終着駅であり、1面1線のホームを有する地上駅である。
現在は上菅谷から常陸太田間は支線扱いとなっているが、もともとはこちらが最初に敷設された区間である。
水郡線は1897年11月16日に太田鉄道によって水戸から久慈川までが敷設されたのに始まる。
太田鉄道は太田地域の商人たちの共同出資で設立された鉄道会社で、水戸から太田までを繋ぐことを目的とされた。
しかし久慈川を渡る橋梁の建設資金が工面できず、日本鉄道との合併にも失敗して経営不振となった。
1899年4月1日になって漸く久慈川から太田(現・常陸太田)までの延伸に漕ぎ着けた。
久慈川駅は久慈川を渡ることが出来なかった太田鉄道の路線の終着駅として敷設されたが、
1899年4月17日に旅客扱いを中止、貨物駅となり、同年5月11日には貨物扱いも注され、廃止された。
太田鉄道は経営不振による債務不履行が重なり、債権先の十五銀行が太田鉄道を差し押さえ、
新たに水戸鉄道を設立して設備と営業を買収して継承された。
水戸鉄道は後に国有化され、支線だった上菅谷−瓜連間と国有鉄道の瓜連−常陸大宮間が水郡線本線とされ、
上菅谷−太田間は支線扱いとなった。
太田から常陸太田に改称されたのは水戸鉄道が国有化された1901年10月21日である。
1929年7月3日には道を挟んだ反対側に日立電鉄常北太田が開業し、乗換駅となったが、
2005年4月1日に廃線となり、現在は駅舎も解体されてしまった。


画像 dd02226
撮影時刻 2004/05/08 12:01:12



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