555.JR常磐線勿来駅



JR勿来駅は単式1面1線と島式1面2線の常磐線の駅である。
1897年2月25日に日本鉄道勿来駅として開業した。
駅前広場には源義家の像がある。
源義家は平安後期の武将で、河内源氏の源頼信の孫である。
八幡太郎(はちまんたろう)の通称でも知られている。
武家政権鎌倉幕府を開いた源頼朝や室町幕府の足利尊氏の祖先に当たる。
源義家は奥州で起きた後三年の役に介入したことでも有名である。
後三年の役は東北地方の覇権を巡る争いである。
1501年から1602年にかけて起こった「前九年の役」では多賀国府の源頼義、義家が出羽の豪族清原氏の助けを借りて、
陸奥の豪族安倍氏を滅亡に追い込んだ。
しかし奥羽の領土の分配を巡って清原氏に内紛が起こり、
再び源義家がこれに介入して清原氏を滅ぼし、奥州藤原氏の礎を作ったのが、
1083年から1087年の「後三年の役」である。
駅前の源義家像には以下のような解説が書かれている。

  八幡太郎義家

  源義家(1039〜1106年)は、平安時代後期の武将であり、
 当代随一の武者、他に武将の典型とされます。
 前九年の役(1051〜1062年)と後三年の役(1086〜1087年)において
 奥州の内紛を平定し、以来東国の武将は源氏を棟梁と仰ぎ、
 源氏が東国を地盤にその政権を築く基となりました。
 また義家が勿来の関を詠んだ詩歌が伝承され、
 後に千載和歌集に選入されております。

この「千載和歌集」に選入されたというのが以下の歌である。

 吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな


画像 dd02256
撮影時刻 2004/05/08 14:10:27

駅前の源義家像。


画像 dd02257
撮影時刻 2004/05/08 14:11:38




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