615.JR石勝線夕張駅



JR夕張駅は単式1面1線の地上ホームを有する石勝線夕張支線の無人駅であり、また夕張支線の終着駅でもある。
画像の駅舎は夕張市の管理である。
夕張はかつては炭砿の街として発展した場所であり、北海道炭礦鉄道が追分から夕張まで延伸したのに伴い、
1892年11月1日に一般駅として開業した。
開業当時は夕張の街の奥の方に位置し、ホームは単式1面1線だったものの、
北炭夕張炭鉱の選炭場と積込み施設に隣接し、そのため多くの留置線が設置されていた。
鉄道国有法により、1906年10月1日に北海道炭礦鉄道は国有化された。
炭砿の街として栄えた夕張だったが、産業構造の変化にもない、
主要な燃料が石炭から石油などに変わり、北炭夕張炭鉱も1977年に閉山することになった。
現在この場所には石炭の歴史村が設置されている。
1981年10月1日に夕張線が石勝線に名称変更、新夕張から夕張までが石勝線夕張支線になる。
炭砿の閉鎖に伴い、駅が街の外れにある意味もなくなり、1985年10月13日に街の中心部である夕張市役所の裏に移転した。
2代目の駅舎は有蓋車を3両繋いだものを使用していた。
夕張が街の起死回生をかけ、観光産業に力を入れることとし、1990年12月26日に街の入口に当たる現在地に移転した。
駅近くには「ホテルMt.レースイ」があり、駅自体は無人だが、このホテルのフロントで乗車券を販売する簡易委託駅でもある。
このホテルは映画館が併設されていて、昔の懐かしい映画が上映されており、映画の街としての一面も見せる。
夕張市の財政破綻から駅舎の管理にも影響し、
上下水道代やトイレットペーパー代にも事欠くようになり、一時トイレが閉鎖されることもあったが、現在は再開したようだ。
2009年7月17日、駅舎が改修され、イタリアンカフェ「ルーチェ・ソラーレ」が併設された。


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撮影時刻 2004/07/17 09:44:30

夕張駅付近の「ホテルMt.レースイ」。


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撮影時刻 2004/07/17 09:45:40
単線折り返しになっている夕張駅。
かつてはこの先まで線路が延びていた。


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撮影時刻 2004/07/17 09:47:51




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