630.JR日光線日光駅



JR日光駅は相対式2面2線の地上ホームを有する日光線の終着駅である。
日光線が今市まで部分開業したのは1890年6月1日だが、終点の日光までは同年8月1日だった。
1910年8月10日には日光電気軌道日光停車場前が開業した。
日光電気軌道は1907年4月1日に設立され、1910年8月10日に日光停車場前から岩ノ鼻間が開業、
1913年10月15日に馬返まで全通させた路面電車であり、戦時中の1947年6月1日に東武鉄道と合併した。
この軌道線は1968年2月25日に全線が廃止された。
1912年8月に現在の駅舎である2代目の駅舎に改築された。
駅舎の2階には一等車の利用者のための待合室になっており、現在はギャラリーとして一般公開されている。
また貴賓室も設置されているが、普段は公開されていない。
日光エリアは東照宮や華厳の滝など、日本有数の観光地のひとつであり、
急行「日光」が首都圏各地から発着していたが、
1982年11月15日に上越新幹線開業に伴うダイヤ改正により急行「日光」が廃止、日光線の定期優等列車が消滅した。
東武鉄道日光線の東武日光駅も隣接しているが、東武鉄道の方が観光地に近く、駅前にバス停やタクシーのりばもある。
かつてはライバル同士だった国鉄(現・JR東日本)だが、現在では優等列車を相互乗り入れさせている。
JR東日本は日光線が原則として東北本線とは別の運行体制となっており、東北新幹線から各駅停車に乗り換えなければならない。
一方で東武鉄道は起点が浅草駅であり、立地条件で不利になっている。
そのためJR東日本東北本線と東武日光線が乗り入れる栗橋駅で渡り線を利用して相互乗り入れし、
JR新宿駅から東北本線を走行し、栗橋で渡り線を渡り、東武日光線を東武日光湯鬼怒川温泉まで行く列車を設定した。
東武では100系“スペーシア”を充当した「スペーシアにっこう」、「スペーシアきぬがわ」を走らせ、
またJR東日本では485系を「日光」に充当させ、2006年3月から運行を開始した。
2011年4月16日からは「成田エクスプレス」から運用を外れた253系を改造した253系1000番台が「日光」に充当される予定である。


画像 dd03007
撮影時刻 2004/08/07 15:25:57



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