693.阪神電鉄野田駅



阪神電鉄野田駅は島式2面4線の高架ホームを有する阪神本線の駅である。
島式ホームの内側の2番線、3番線が主本線、外側の1番線と4番線が待避線となっている。
ホームの東の方には大阪環状線の高架が見え、走行する103系も確認できる。
大阪環状線にも「野田」という名前の駅があるが、阪神電鉄の「野田」駅とは約600m離れている。
大阪市道大阪臨海線に改札口を持ち、そしてこの道路の地下には大阪市営地下鉄千日前線が走っている。
大阪市営地下鉄千日前線の大阪環状線野田駅との乗換駅は「玉川」駅である。
つまり「野田」という名前の駅がJRと阪神にあり、このふたつの駅は地下鉄でひと駅分の距離があり、
大阪市営地下鉄千日前線の阪神「野田」駅との乗換駅は「野田阪神」、
JR大阪環状線「野田」駅との乗換駅は「玉川」となっている。
更に国道2号線の地下にはJR東西線が走っていて、
阪神野田駅との乗換駅は「海老江」という全く違った名前になっている。
海老江というのは地名であり、同じJRに「野田」という駅名を使ってしまっているので、
阪神と同じ「野田」には出来ないし、「野田阪神」という大阪市営地下鉄と同じ駅名にすると、
ライバル会社の社名を駅名にすることになってしまう。
だから苦肉の策としてというか、正攻法として地名から駅名を取ってきた。
そのために余計ややこしくなってしまった。
かつては阪神の路面電車の国道線と北大阪線のターミナルが駅の北側にあり、
その跡地に1992年に阪神電鉄本社が移転してきている。
1905年4月12日、阪神本線が出入橋から神戸まで開業した時に同時に開業した。
出入橋は本線開業時に暫定的に大阪側のターミナルとして開業した駅であり、
翌年12月21日に梅田に延伸するまでターミナルとして機能した。
国有鉄道大阪駅に近い位置にあり、梅田中心街への乗り入れを画策して400m程延伸して梅田駅が出来た。
梅田と福島の中間に位置し、両駅との駅間が近いことから第二次世界大戦末期に休止され、
1948年10月26日に正式に廃止された。
神戸側のターミナルとして開業した神戸駅は現在の三宮駅である。
1914年8月19日に阪神北大阪線が開業した。
高架化されたのは1961年12月8日で、高架下は南北自由通路になっている。


画像 dd03646
撮影時刻 2005/01/23 14:51:32



REI RINGONO Station
All rights reserved,
Copyright (C) Semisweet Apple Company and REI RINGONO 2011