748.のと鉄道穴水駅



のと鉄道穴水駅は単式1面1線と島式1面2線に切欠ホーム1面の計2面4線の地上ホームを有する七尾線の有人駅である。
七尾線の部分廃線に伴い、能登町にあった本社は穴水駅に近接する場所に移された。
1932年8月27日に七尾線が能登中島から穴水まで延伸した時に終着駅として同時に開業した。
その後、1935年7月30日には七尾線は輪島まで延伸、1959年6月15日には能登線が鵜川まで部分開業した。
現在の駅舎が竣工したのは1984年12月である。
国鉄分割民営化の翌年、1988年3月25日に能登線が第三セクター、のと鉄道に転換された。
これによって穴水駅はJR西日本とのと鉄道の共同使用駅となり、0番線がのと鉄道の専用ホームとなった。
1991年9月1日には七尾線七尾から輪島までがのと鉄道に転換、穴水駅はのと鉄道の所有となる。
しかし2001年4月1日には七尾線穴川−輪島間が廃止、再び七尾線の終着駅となる。
2005年4月1日には能登線が全廃、のと鉄道は七尾から穴水までの七尾線のみとなった。
能登線が廃止となった0番線には能登線で使われていた気動車が留置されており、
また2番線、3番線も回送列車のみが使用し、実際には2面4線のうちで1番線のみが旅客営業に使用されている。
穴水駅は“まいもんの里駅”の愛称がつけられており、「まいもん」とは能登弁で「美味しいもの」の意である。
のと鉄道は1987年4月30日に設立された第三セクターで、翌年3月25日に国鉄能登線を引き継いだ。
能登線は北陸本線津幡から輪島まで伸びる七尾線の穴水駅から蛸島まで延びる路線で、国鉄の特定地方交通線として廃止が決まった。
特定地方交通線とは、「日本国有鉄道経営再建促進特別措置法」、所謂「国鉄再建法」に規定された地方交通線の中で、
旅客輸送密度4000人未満で鉄道路線廃止バス転換が妥当とされた路線のことである。
能登線は第3次廃止対象の12路線として選定路線の1つである。
輸送密度とは1日の平均輸送人数のことである。
のと鉄道は1988年3月25日から能登線を引き継いで開業した。
蛸島は能登半島の石川県珠洲市にある駅で、能登半島の先端に近い場所まで行く。
のと鉄道は更に1991年9月1日から七尾線の一部を引き継いだ。
七尾線はJR北陸本線津幡から輪島までを結ぶ107.9kmの路線だが、
津幡から和倉温泉が電化した際、非電化区間の和倉温泉−輪島の48.4kmを引き継ぎ、
更に電化区間の七尾−和倉温泉間をJR西日本と共同使用することによって、七尾−輪島間を開業させた。
七尾−和倉温泉間5.1kmは在来線はのと鉄道が走るが、特急「サンダーバード」が和倉温泉まで乗り入れるために、
ふたつの鉄道会社の運賃が発生し、そのため料金の設定が複雑になっている。
能登線、七尾線を引き継いだのと鉄道だが、1年半にして七尾線の一部である穴水−輪島間を廃止し事業を縮小、
更に論議を呼んだ設立の基礎となった能登線穴水−蛸島間も2005年4月1日、
遂に廃止して自社路線を持たない第2種鉄道事業者となった。


画像 dd04180
撮影時刻 2005/07/23 11:38:33

穴水駅に隣接するのと鉄道本社。
以前は能登町にあったが、
能登線廃止により穴水町に移転した。


画像 dd04181
撮影時刻 2005/07/23 11:40:21




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